暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第9話 情報は命です
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ド》の効果が、オロチ相手では、より薄くなってしまう事も話した筈だ。………まぁ、あの層まで来た奴は少なかったから、あまり使えない情報だったと思えるが」
「………っっ!!!!???」

 アルゴは、そこまで聞いて、今の話が、そして今までの話も真実だと言う事を理解した。
 
 開いた口、丸くさせた目が戻らない。



「(―――きょ……今日は何回驚けばいいのカ……な?)」



 目の前の人物の正体は《リュウキ》
 あの……βテストの時、その難易度の高さ故に、詰んでしまうプレイヤーも多数いたというのに、まるで疾風の如きスピードでフィールドを駆け巡り……、怒涛の如くモンスター達の壁を突破して、その勢いは衰えず、各層の迷宮区の玉座に座して待ち構えているBOSSをも蹴散らした天下無双の剣士。

――……その明らかにステータス以上の力を持っているとさえ言わしめていた。

 あの世界、βテストの時のSAO内において、単独でMMOであるのに、BOSSを屠った所から、不可能を可能にする男(ミスター・インポッシブル)とも、一時は囁かれていた男だったのだ。ただ1人、2桁の高さまで上がったのだから、間違いなくそう思ってしまう。……それも、1人(ソロ)で。


 実は、この変な異名はアルゴが広めた……と言うのは秘密である。
 聞かれたら、情報屋として答えなければならないが、どうしても確かめたかった。本当に目の前の人物が《リュウキ》なのかを、再度。

「キミが……ほんとに、あのリュウキ、なのカ?」
「ああ、そうだ」
「ほんとカ?」
「……ああ、そうだ」
「絶対カ?」
「…………ああ、そうだ」
「ほんとにh「しつこい」ははっ!」

 アルゴは笑った。このそっけない返し方。
 間違いなくあのリュウキだと再び確信して。そして、アルゴは確信が出来ると同時に喜んでいた。

「これは特大級の情報だヨ。あのミスター・インポシブルの情報なんだからナ! オレっちはついてるついてる♪ 幸先良イナっ!」
「《Impossibility?》 はぁ? ……不可能って何のことだよ、まったく。変なふうに言わないでくれ」

 リュウキは、アルゴの言葉の意味が判らず呆れるようにそう言っていた。そう言えば、β時代。少しだけど、言われた事があった様な……と頭の中で少しだけ、かつての記憶を再生していた。……が、勿論直ぐに再生ボタンではなく、停止ボタンを押して、更に削除ボタンを押して消していた。

「マァマァ。気にするナ! キミの情報なら、大金だしても欲しい物ダ。それが、キー坊の情報で良いというなら尚更ナ!」
「……あまり期待しすぎるな。が、それでも 利益にはなる。ただ、大金を出してでも欲しいと言うのなら……だから、大金を出してまで欲しい、と言
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