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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第9話 情報は命です
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えた。
「……今のこの世界。βテストの時と今の世界の違いを、だ。主にMoB関係、だな」
「!!!」
その返答を聞いて アルゴは驚き、そして目を丸くしていた。それは演技でも何でもない。素の自分自身を出してしまった。感情の機微は、この世界では敏感に表情として反応してしまうから、多少オーバーに映っているかもしれないが、それでも。
その情報は、貴重過ぎる事だと強く感じたからだ。
――……βテスト時と今の差。
その貴重さより、それを 一早く見破るのにも十分驚きなのだ。ここは、はじまりの町を出て次の町だ。確かに距離はかなりあると思うが、このアインクラッドは全100層の超広大な世界。その規模を考えたら、判断材料は少なすぎるし、時間自体も短すぎるから。
が、勿論ハッタリの可能性だって十分にある。
でも、そうであったとしても、その情報の割には見返りが低い事から……一概にはそう言い切れないだろう。
「フム。簡単ニ信じる訳にはイカない。……それが、その情報が本当だと言う根拠ヲ示せるカ?」
アルゴはそう聞き返した。少し、表情を強ばらせて。真剣な表情で。
確かにそれは当然の事だろう。嘘の情報をつかまされた、となれば、情報屋としての信用問題。そして、プライドが傷つけられると言う事なのだから。何よりも生死に関わる情報であれば、尚更だ。自分の情報のせいで、本当の意味で目を覚まさないゲームオーバーになってしまったら……と。だからこそ、その情報の信憑性はしっかりとしておかなければならないのだ。
「ん……。(……正直、不本意だが状況が状況……仕方が無いか)」
リュウキは、アルゴの言葉を聞いて覚悟を決めた。
ため息を1つすると、しっかりとアルゴの目を見て、逸らせずに話しをした。
自分が
誰
(
・
)
なのかを。
「……オレの名は《リュウキ》、だ。……久しいな。アルゴ。以前、最後にあったのは第10層だった、か? まぁ、この世界でではなく、βテスト時代の話だが」
リュウキは、アルゴに名乗る事にしたのだ。
自分のことを。この相手とはβ時代からの付き合い、と言えばそう。……パーティとかじゃなく、現実世界での仕事仲間の様なものだ。
それを訊いたアルゴは、強ばっていた表情がみるみる内に、崩れていく。ややつり上がった目は、だんだんと円みを帯びていく。
そして、はらり……っと、フードが捲れ アルゴの顔が、表情が完全に顕になった。
「…………ハ?」
「だから、《リュウキ》だ。綴りは 《RYUKI》。……最後に会ったのは10層の《フレイゼ》。確か、あの時は 刀スキルの情報を提供しただろう? そして、蛇型のMob《オロチ・エリートガード》の事も話したな。使用スキルの話だ。|隠蔽《ハイ
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