暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第9話 情報は命です
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何も話さない様にしていたが、今は状況が状況だから。

「ン?? ああ、別に構わないゾ? だが、今日はサービス1日目ダシ、そんな有力なのは無いガ、ソレでも イイのか?」

 アルゴは首を傾げながらそう返した。この段階で情報を買おうとする者なんか、他にいなかったからだ。自分は情報屋だと公言して回った訳ではないが。

「何……、別に難しい事を聞こう、って訳じゃない。簡単な情報(もの)だ。この村に結構早くにいるのなら、知っている可能性が高いから。……自分で確認するよりも、アルゴに訊いた方が手っ取り早いって思っただけだ」

 リュウキはそう言うと、村を見渡した。恐らく此処に来ているとは思うが念の為に聞きたかった。

「この村に《キリト》は来ているか、否か、……それだけだ」

 聞きたかったのはキリトの情報だ。キリトの事をアルゴが、知らない筈はない。


――……キリトが、アイツがそう簡単に死ぬわけ無い。


 リュウキ自身も、それは判っているたんだが、万が一もあると心の隅では否定しきれなかったのだ。そして、安心をしたかった。

「……オオ、確かに その情報は持っていルゾ。……して、対価は幾らカナ?」

 アルゴは、親指と人差し指で○の形を作って笑った。金銭交渉に入る時にいつもする仕草だ。

「そうだな。今回は情報には情報を……だ。キリトの情報の対価は《オレが持ってる情報》 それと引き換え。……で、どうだ? 悪い提案ではない、と思うが」

 その返答にアルゴはしかめっ面をした。
 情報売買は、自分の専売特許だと思っていたからだ。そして、自分以上に情報を持っている、とも思えなかったから。……例え、序盤も序盤、第1層ででも。

「……ム。オイラを差し置いて情報で、カ……。しかもこんな早い段階デ。ダーが しかーしっ! それも面白いナ! ウン、それは新しい展開ダ」

 しかめっ面をしたのは一瞬であり、アルゴはどうやら、喜んでいるようにも見えた。それが交渉成立だと言う事はリュウキは直ぐに判った。

「……オレの方の情報は、現時点では貴重なものだとは思う。だが、多分……皆も遅かれ早かれ知るものだ。……その点は互いに同じだろ?」

 キリトの情報も遅かれ早かれ知る。デス・ゲームが開始した時間を考えても、ここから先へと進んだとは考えにくいから、間違いなくこの周辺にいるはずだろう。

 そして、自分自身の情報も直ぐに知る事になる。いや、嫌でも(・・・)知る事になるだろう。

 今後、アルゴを情報屋として頼りにする為に、この情報は早めに周知して貰いたいのだ。

「アア、構わないヨ。して、その情報の内容ハ? 内容を訊いてカラ、進めタイが……」

 アルゴの言葉を訊いたリュウキは目を僅かに細めて、そして答
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