暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第79話 =終わって始まる物語=
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天空の城ラ○ュタほどゆったりではないがフワリと腕に降りてきた。

「よっと……大丈夫、リーファ。もうすぐで時間だけど…」

「……ん、ありがと…」

リーファはにこりと笑うと翅を羽ばたかせて再度中へと浮かぶ。

「あのさ…リクヤ…。なんで他の人みたいに元の姿に戻らなかったの?」

「そうだな…」

先ほどもあったとおりほとんどのSAOプレイヤーは元の姿+種族の形を取っているが2人…俺とキリトだけはその方法をとらなかった。といってもこの2人はまったく同じ方法を取ったというわけでもないけど。
まずはキリト。彼はあの城で必死で育ててきたSAOキリトというキャラを完全に初期化し、新たなキリトとしてALOに来た姿で
新ALOの地を踏んだ。周りにはもったいないだとかの声もあったけどその時に言っていたのは『あの世界のキリトの役目は終わったのだ』だとか…言ったことはともかくその決断力には驚く。
そして俺はデータは初期化せずにALOの姿でステータスはそのまま、という旧ALOプレイヤーと同じ処置を取った。ナーヴギアで入ったとはいえ俺は新たな体で新しい地を踏んだ。そしたら運良くステータスがあのときのものだったって考えてる。…とまぁかっこいい理由を並べそうになるが正直に言おう。

「どっちかを無くすって言うのがなんか…イヤでさ。それにSAOの姿でも背低いからだったらってね」

「……そっか…リクヤらしいね」

「俺はキリトみたいな決断力ないからね」

そのせいでいまだに決断できていないのだが…というのは隠して乾いた笑みを思わず浮かべ、それを見たからかリーファはクスッと笑った。そして立ったまま空を移動するとリーファは手を伸ばしてくる。

「ね、リクヤ。…踊ろ?」

「…踊るってダンシングの?」

「他に何があるのよ。ほらこっち」

そのまま右手を掴まれてまるで雲をすべるかのようにスライドしていく。

「おぉ!」

「最近開発した高等テクなの。ホバリングしたままゆっくり横移動するんだよ」

「へぇ…」

飛行は随意飛行にはすっかり慣れてエアライドバトルも並には行えるようにはなったが微妙な使い方はいまだに出来ない。でもここで引いたら負けた気がするという謎の挑戦心に駆られて翅に意識を集中させる。

「……っ…ぅお!?」

「きゃっ!……翅を止めてどうするのよ…」

「わ、悪い…」

どうやら翅に意識を集中しすぎたせいで羽の動きを完全に止めてしまったらしい。そのせいで落下するかと思ったがリーファが手を握ってくれたままだったのでそのまま再度ホバリングして姿勢を整える。

「えっとね、前に加速するんじゃなくてほんのちょっとだけ上昇力を働かせて、同時に横にグライドする感じ」

「……んー…っ」

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