第79話 =終わって始まる物語=
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の俺たちの相談の結果、このプログラム・パッケージ…通称《ザ・シード》をあちこちのサーバにアップロードして企業や個人、だれでも構わず落とせるように完全開放することにした。このおかげでちょっとした機材があれば仮想世界があっという間に誕生するようになる。さらにはALOプレイヤーのベンチャー企業関係者のおかげでアルヴヘイムは消滅を免れ再生し、プレイヤーデータも引き継がれた。そして《ザ・シード》で生まれた世界から他の世界へ自分のキャラをコンバートできる仕組みすら整いつつある。
「……VRってすごいんだな…」
「私たちは今、新しい世界の創造に立ち会っているんです。その世界を括るにはもうMMORPGという言葉では狭すぎる。私のホームページの名前も新しく変えたいんですがどうも、これ、というのが…ね」
「う〜………う〜〜む……」
腕組みしながらうねり声を上げてクラインが考え始めるがそれを和人の肘が邪魔をする。
「ギルドに《風林火山》なんてつけるやつのネームングセンスには誰も期待してないって」
「なんだとキリト!言っとくがな、新生・風林火山にゃ加入希望者続出なんだよ!」
SAO時代から攻略組ギルドの上位に存在していた風林火山はあの活躍や普段を見てれば男気あふれててかっこいいんだが…
「なぁ、クライン。女子の入団希望者は?」
「ぐっ……」
残念、いないらしい。
「アハハ……そういやエギル、二次会の予定変更はないよな?」
「あぁ、11時ジャストにイグドラシルシティ集合だ」
「おっけ!もちろんあの“城”も…だよな?」
「おうよ。新しいサーバ丸々1つ使ったらしいがなんせ『伝説の城』だからな」
資金もがっぽり儲けれるとかさすが元商人な発言を目の前の大男はしているがそんなに上手くいくのか、という疑問を込めてオレンジジュースを飲み干して肩をすくめる。
「おーい、キリト、リクヤー!こっちこーい!!」
なぜかすっかり出来上がっているリズが大声で手をぶんぶん振って俺たちを呼ぶ。もしかしてあのピンク色の飲み物が酒じゃないかと疑うとアウトロー店主は1%未満だから大丈夫だと…何が大丈夫なのか教えて欲しいが。
「…ま、いっか…行くぞ、キリト!」
「え……ちょっと俺まだ飲んでるっ!?」
こんなところでぼおっとしながらウーロン茶飲んでる和人の腕を掴んでリズたちの元へ向かう。めちゃくちゃ長い夜になりそうだけどやっぱ楽しまなきゃソンでしょ!!
――――――――
「ほれほれ、こっちよ!」
「こ…の、ユカ!」
あのパーティが終わってうちに帰ってアミュスフィアでログインする者、エギルの店でそのままログインする者、会社からログインする者といろいろいたが順調に皆二次会会場であるアル
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