暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第79話 =終わって始まる物語=
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オフ会の会場でもあるエギル経営ダイシーカフェへと足を進める。作者が住んでるとことは地方なので東京の地理に関してはまったく知らない、だから道のりまでは割愛で…。少々汗だくになりながら走っていると前の方に見慣れた後姿が3つほどあった。

「…おーいっ!」

俺の声に振り返ったその3人はやっぱり俺の知っている…どころか内2人は一緒に住んでるやつらだった。簡単に言えば和人とアスナそしてスグだ。

「あ、リクヤ君」

「姿見えなかったから先に行ったかと思ったぞ」

向こうで夫婦、こちらで恋人な2人が話しかけてくる。それにしてもこいつらは公衆の面前で手を繋いでて恥ずかしくないのか、と一度も経験がないのでそんな考えが頭を掠める。

「バリバリ部活だっての」

「…いつも思うけどやっぱりハードじゃない?」

「スグに言われたくないんだけど……」

最近だがようやく俺は直葉のことを「スグ」という愛称で呼べるようになった。俺がいうのを躊躇ってただけなんだけど。とまぁ、いろいろとたわいもない会話をしていると無愛想に【本日貸切】と書かれて、これまた無愛想な木札がかけられている
またまた無愛想な黒いドアの前に着いた。

「そういえば、スグってエギルに会うの初めてだっけ」

「あー、うん。向こうでは何回か狩りしてるけどね。大きい人だよね〜」

「言っとくけど本物もあのまんまだかんな。心の準備しとけよ」

スグは感心するように答えると和人と俺はニヤリと笑って、和人が言った。それに眼を丸くするスグの向こうでアスナがクスクスと笑っている。

「わたしも初めて会ったときはびっくりしたよー」

「正直俺もビビッた」

「黒の剣士キリトと閃光アスナをビビらせるなんてどんなボスモンスターだよっていいたいけど…あれはでかすぎる」

俺たちのエギルに対する評価に少々おびえたような表情を浮かべているスグの肩をポンポン叩いてひとまず安心させる。エギルは姿はともかく中身はめちゃくちゃいいやつだからそんなおびえる必要もないしな。そして和人は笑いながらドアを押すとそこには広いともいえない店内にぎっしりと集まっている人が。カランと鐘がなると同時にわぁっと歓声やら拍手やら口笛やらが鳴り響く。さらにはスピーカーから大音量でアルゲードのBGMが流れているのでさらに盛り上がりに拍車をかけた。

「……もう始まってるんですけど…」

「――おいおい、俺たち遅刻はしてないぞ」

あっけに取られている俺と和人とは違い、アスナとスグはもともと決めてあったかのような定位置に移動していた。それと入れ替わるようにリズが進み出てきた。

「作戦成功ねっ。主役どもは最後に登場するもんですからね。アンタたちには遅い時間を言ってあったのよ。さ、入った入った!」
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