第79話 =終わって始まる物語=
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クヤさんやアリシャさん、ユージーン将軍にサウスまで。さらにレコンやほかにもぞろぞろとこの城を待ちわびていた面々が。
「ほら、置いてくぞ!!」
クラインが声を残して一気に飛び立つと他のパーティも我先にとスピードを上げる。
「お先!」
「ほらほら、早く」
「リクヤさん!」
エギル、リズ、シリカも同じく上昇していく。
「リクヤ、先行くね」
「早くしないとベリになっちゃうよー」
サチ、サウスも同じく城へと飛んでいく。
「スグ、覚悟はいいか?あの城は厳しいぞ」
「リーファちゃん、一緒にガンバロ!」
そういってキリト、アスナは一旦ここに止まってリーファの背中を叩いたり、握手をしてまた飛び立っていく。そしてユイも一旦俺の頭に乗ってペチペチ叩いて口を開く。
「ほら、にぃも早く」
「判ってるって!」
俺の言葉を聴くと満足したようにユイは頭から飛び立ち、自身の親めがけて一直線に行く。そして最後に黄色い線の入った白いミニスカワンピース、長いソックスについた投剣ホルダーをつけたケットシーが長髪を靡かせてフワリと停止した。
「さ、行きましょ。リーファちゃん」
「うん…!」
ユカの手をおずおずと握るリーファににこりと笑い、背中の黄色の翅を震わせて身を翻す。そんな2人を見て、またアインクラッドを眺める。ここでは本当にいろんなことがあった。デスゲームって宣言されたときのあの感じや月夜の黒猫団が壊滅してしまった後の空っぽ感、マルベリーを殺してしまったときの罪の意識ももちろんだ。でも、それと同じくらいにあの城にいてよかったと思えることもあった。キリトたちとの出会いやユカとの仲直り、こうしてリーファとあの城を攻略することだって元はといえばこの城があったからこそ。
だから俺は俺なりの感謝を込めて小さく口を開く。
『……どこかで見てろよ、みんな…絶対に制覇するから…!!』
言葉を出したことに気付いたのかユカとリーファはこちらを見ているが頬を叩いてニヤリと笑う。そして一気に翅を羽ばたかせると同時に口を開く。
「さぁ、一気に行こうぜ!」
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