暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第51話 客人
[2/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
なにか言ってるんだけど……なぜだろう、なんか怖い。

「なんで……」

「ん?」

 俯いていたイリナが顔を上げた……って泣いてる!?

「どうして!? なんで悪魔になんかなったの!? せっかく私……なのに、なのにこんなのってないよ!」

 えぇ!? っていうかイリナって本当にこんな性格だっけ!? っていうか原作でもこの再会は何事も無く終わってなかったっけ!? もしかして私のせい? でも私がいるだけでこんなに性格が変わるかな!?

「と、とにかく落ちいて。ちゃんと説明するから」

「……グスッ」

 私の言葉にイリナも乗り出していた体をソファーに戻してくれた。まあそれでも未だに泣きながら睨んできてるんだけど。

「……説明する前に、まず実物から見てもらおうかな。イッセー、それ、見せてあげて」

 私はそう言いつつ右隣に座るイッセーの左手をトントンッと叩く。

「……いいのか? こいつら一応……」

「大丈夫よ。任せて」

 そう言うとイッセーは納得してくれたのか、左手に赤い籠手を装着した。それを見て前の二人はびっくりしてるわ。それはもうさっきまで泣いていたイリナが泣き止んでしまうくらいには。

神器(セイクリッドギア)?」

「ええ、しかもただの神器(セイクリッドギア)じゃない。これは赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)よ」

「「赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!?」」

 それを聞いた2人は先程よりさらに驚いてるわ。

神滅具(ロンギヌス)……」

「まさかこんな所で出会うなんて……」

「で、なんで私達が悪魔になったかなんだけどね? 3ヶ月前、突然現れた堕天使にイッセーが襲われたのよ」

「堕天使に!?」

「ええ、その時イッセーは神器(セイクリッドギア)なんて知らない一般人だったんだけど、自分たちの計画の邪魔になるかもしれないからと言って殺しに来たのよ。幸い私が間に合って撃退したからイッセーは殺されずに済んだんだけど、その時運悪く逃げられちゃって。それで次はイッセーを守り切れないほどの大群が押し寄せてきたら危ないと思って何処かに保護を頼もうと思ったのよ」

「っ! だ、だったらなんで教会に助けを求めなかったの!?」

「求められなかったのよ。そもそも教会に知り合いいないし、この辺には潰れた教会しかなかったからね。それに……」

 私はそう言って手を床にかざす。すると床からザンッという音とともに大量の斬魄刀が咲き誇った。

「っ!? 火織ちゃんも神器(セイクリッドギア)を持っていたの!?」

「……このオーラ、全て魔剣か? なるほど、これで堕天使を退けたのか」

「その通りよ。それにこれで教会に保護を頼めない理由も分かるでし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ