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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第七十九話】
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「ははっ、冗談だよセシリア。――まあこれ、誰が聞いても本気にしないからな。挙げ句の果てには未来にもバカって言われたし…」


そんな風に呟いていたが、セシリアの耳には届いていなくて、何やら――『こ、こういうことは二人きりの時に言ってくださらないと――』――と、今なお言ってるのだが、試合に動きがあったのか歓声で最後の方の言葉がかき消されていた――。


「試合、終わったのか?」

「……さぁ?ヒルトが自分で確認するといいよ?何でも僕に聞かないでよ」


――と、不機嫌度MAXなシャルル。


「……シャルル、どうした?」

「……別に、ヒルトって皆にああいう事言ってるのかなーって思っただけ」

「……『嫁に貰えばいいのか』の事か?――言っても皆本気にはしないさ。――あまり膨れるなよシャルル?とりあえず何があったのか他の子に訊いてくる――」



そう言い、立ち上がろうとするとシャルルが右腕を掴み――。


「……?」

「ぼ、僕が教えるから――ヒルトはそのまま座ってて?」

「……?あぁ、なら説明よろし――」


と、言いかける俺の言葉を遮るように鈴音がシャルルに――。


「ねえデュノア、少しいい?」

「え?何かな、凰さん?」


またまた突然鈴音に声をかけられ、目をぱちくりさせたシャルル。

そして、鈴音から出た言葉が――。


「もしかしてあんた……ヒルトの事、好きなの?」

「はい?」

「ふぇっ…!?な、何でそう思うの!?」


突然の発言に、俺は気の抜けた返事をし、シャルルに至っては軽く狼狽してる気がした。


「いや、何かあんたを見てたらヒルトが何か言う度に膨れたりしてたし――」

「な、何言ってるのかな、凰さんっ!?ぼ、僕とヒルトは男の子同士だよ!?」


――一応世間にはそういう事になってるが、シャルルは女の子だ。


「そうだぞ鈴音?男同士で好き合ってたら気持ち悪いだろ。俺だって付き合うなら女の子のがいいし」


「そ、そうそう!」


同調するように首を必死に縦に振るシャルルの態度に、流石の鈴音も――。


「わ、わかったから!――でも、あんまり勘違いさせる行動はしない方がいいわよデュノア?――そういう本の需要にされちゃうんだし」

「う、うん…気を付けるよ」

「あー、一部女子が書いてる同人活動ね。美冬が見たらしいが俺のあられもない姿が描かれてたとか、よく想像で描けるよな――てか今の試合で昼休憩に入ったのか…ご飯食べに行くか。結局一夏等来なかったが……」

「そうだね。篠ノ之さん、何がなんでも優勝したいって気迫だっただけに落ち込んでるのかも…」

「かもな。または
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