暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic10-Aゲームセンター☆なのは『魔法少女の挑戦』〜The EmperoR〜
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果だが「瞬殺されたね、フェイト・テスタロッサ」それはもう酷いものだった。魔導師ゆえに優れている動体視力のおかげで、襲い来る敵の動きには対応できたが、リロードで躓いて即ゲームオーバーとなった。

「・・・・むぅ」

「うっさいよテスタメント! そう言うならあんたがやってみな!」

というわけで、フェイトからコントローラーを受け取り、「次は私だよ」道化師に挑戦。ド素人なフェイトとは違い、私はこういった経験をいくらか積んでいるため、道化師を余裕で打ち負かしてやった。

『クリアおめでとー☆ クリアおめでとー♪』

よし。2勝目だ。魔法戦ではないから、競争相手を傷つけることもないから楽だ。チラッと横目でフェイトとアルフを見る。アルフはギリギリと歯噛みし、フェイトはすでに別のゲームを物色。私も次のゲームを物色しているところで、

「やっと来たか」「っ・・!」

なのはとユーノ、スクライア姉妹の魔力を探知。フェイトと同時に店の入り口へと振り向く。プレイ中からなのはの気配には気付いていたが、どうも魔力反応の数が合わなくておかしいと思っていた。管理局、クロノかと思ったが違うようだし。そもそも局が介入してきたら即気付ける。ということは、イレギュラーが紛れ込んでいる。しかも「まさか、な」そのイレギュラーには嫌な予感がする。脳裏に過ぎった、ある2人の少女の笑顔。頼むから、彼女たちであってくれるな。

「あの子たちだ」

「知っているの?」

「この前、会った。名乗っていたけど・・・」

(この前、か。ということは・・・海鳴温泉)

最悪の予感が現実味を帯びてきた。店の入り口を注視しながらフェイトの声に耳を傾ける。だが、フェイトの口からイレギュラーの名前が出る前に、「何故だ・・・!」その姿を視界に捉えた。信じられない光景だった。なのはを左右から挟むようにして佇んでいるのは、絶対に魔導師になりえなかったはずの人物。

「フェイトちゃんとアルフさん、それに、テスタメントちゃんも・・・!」

「うわ・・・。あの子が、テスタメントって子? マジで仮面とか付けて超怪しいじゃない」

「ア、 アリサちゃん。失礼だよ? 確かに怪しいけど・・・」

アリサ・バニングスと月村すずか。なのはの親友で、確かな一般人だったはず。2人はバリアジャケットを身に纏い、アリサはアームドデバイスのような剣を持ち、すずかのはグローブタイプで、“ケリュケイオン”や“アスクレピオス”、“アストライア”のようなブーストデバイスだと思われる。

「・・・?」

フェイトから訝しんだ視線を向けられるが、気を取り直すので精いっぱいだから反応できない。嫌な予感はものの見事に的中。しかしショックを受けるのは後だ。気をしっかり持て。アリサとすずかは魔導師になった。
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