暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic10-Aゲームセンター☆なのは『魔法少女の挑戦』〜The EmperoR〜
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クリアなの・・・?」

「クリアなの」

「フェイトの真似すんじゃないよ。噛み殺すよ?」

「はいはい。っと、出て来たね」

「「っ!」」

ゲームセンターの中央に突如現れたのは半透明な道化師。思念体ですらない幻影か。フェイトが“バルディッシュ”を道化師に向け、アルフは牙を剥いて臨戦態勢を取った。どうせ無駄な行為。とは言え、制止しても聴かないだろうから見守る。

――フォトンランサー・キャリバーシフト――

「「ファイア!!」」

フォトンスフィアをそれぞれ6基、計12基を展開させ、ランサーを何十発とマシンガンのように連射。ランサーは踊り続ける道化師をすり抜け、天井に当たるというところでバチッと弾かれ消滅した。道化師が宙で側転しながら『ここではゲームの勝敗が全て♪ ゲームのクリアこそ勝利☆』今回のルールを説き始めた。

『ゲームでボクに勝ったらクリア♪ ボクに多く勝かった子に、ボクを封印する資格を与えよう♪ さあ、ボクと遊ぼう、みんなで遊ぼう☆』

歌うように説明した道化師が『さぁ、最初は誰からだい?☆』と踊りだす。話が通じるか判らないが、「今のクイズゲームの勝ち星に入るの?」と確認してみた。

『いいよ☆ まずは君が一勝だ♪』

ありがたいな。フェイトとアルフからは僅かな焦りのようなものを感じるが。もう1つの質問である「ゲームの選択はこちらが貰っても?」とさらに確認を取ると、道化師は『どれでもいいさ♪』と笑う。得意なゲームで攻めればいいんだが、向こうの実力が判らないな。最高難度のNPCと思えばいいか・・・?

「今回も面倒だねぇ。フェイト、どうする?」

「魔法が通用しないならしょうがない。クリアするよ」

アルフに答えた後、フェイトは何故か私をチラチラ横目で見てくる。嫌な予感がする。気付かないフリをして早速別の筐体へと向かうと、フェイト達がついて来る。私は小さく溜息を吐き、「苦手なら今回は諦めたら」と言葉で突き放す。明らかに不機嫌な顔つきになったフェイト。いや、だからって敵を頼るってどうだよ。

「あなた達、こういう経験は?」

「ない」「ないねぇ」

「だったら・・・ガンシューティングでもやる?」

手近にあった筐体を指さす。返答を聴く前に、銃型のコントローラーを手に取る。どうやら2人で協力してクリアするモードと2人でスコアを競い合う対戦モードのあるゲームのようだ。

『まずはソレからかい?♪ じゃあボクと対戦だっ☆』

道化師がもう一挺のコントローラーを握った。私は銃身を持ち、「ほら。やるでしょ?」とグリップの方をフェイトに向けて差し出す。フェイトはおずおずと手に取り、「ジュエルシードの為、母さんの為」そう呟き、モニターに向かい合った。
で、道化師とのスコア競いの結
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