暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic10-Aゲームセンター☆なのは『魔法少女の挑戦』〜The EmperoR〜
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”からの発動となるが。リオに譲った時は名無しで、ワールド・オブ・ディバインスヴァスティカはリオの命名だ。聖鉤十字の世界、という意味を持つこの技は名の通り、卍型に閃光のオーロラを発生させ、接触した物質にダメージを与える。広域攻撃だからこそ使ってみたが、筐体には傷ひとつとして与えることが出来なかった。
「あんたは・・・!」
「テスタメント・・・!」
入口からフェイトとアルフの声が聞こえてきたが、無視して店内を徘徊。戸惑いの気配を感じるが放置だ。下手に言葉を交わして、フェイト達との生活を懐古して腕を鈍らせるわけにはいかない。交わすとしても、まずは問答無用で撃破するしかない。でないと、私が私でなくなる。そう、初邂逅の時のような失態は、もう二度としない。
「待ちな! この前はよくやってくれたね! あん時に奪って行ったジュエルシードを渡しな!」
「吠えないで。ここで戦っても何もならないんじゃない?」
声を少女のものに変声し口調もまた変える。本当に窮屈だな、自分を偽るのは。フェイトから「どういうこと?」と訊き返され、さっきみたいに筐体へ魔力弾を撃ち込む。また完璧に防がれた。というより「キャンセルされるんだね」フェイトの言う通り、魔法の効果をキャンセルされる。あの懐中時計みたいに特別な条件があるようだな、コイツにも。
「で? どうすればジュエルシードを封印出来るんだい?」
アルフが敵である私に向かって馬鹿な質問をしてきたから「は?」呆けてしまう。堪らずアルフとフェイトの方へと振り返り、「敵にそれを訊く?」と嘲笑で返す。フェイトは何も言わずひたすらに私を見詰め、アルフだけが敵意をぶつけてくる。
「何か条件があるのかもね。そう、たとえば・・・ゲームをクリアする、とか」
「「ゲームをクリア・・・?」」
きょとんとするフェイトとアルフ。今までの生活環境からしてそうなるよな。手近な筐体の前に立つ。それはクイズゲームの筐体だ。傍にはメダルが積み上げられたプラスチック製のケースが置かれている。推察通りだな。クリアすることがジュエルシードを封印する条件だ。しかも試されている。クリア出来るものならクリアしてみろ、と。だからメダルを堂々と置いているんだろう。
(上等だ。2万年分のあらゆる世界と時代の知識を持つ私に、勝てるゲームなんてない)
とは言え実際に必要なのはこの世界の知識だけだが。とにかくクイズゲームをプレイ。私の両側にフェイトとアルフが立ち、画面内に映るゲームを眺める。
「どんな難問でもかかって来なさい」
で実際にプレイし、難易度がラクショーなものから激ムズまでの4コースを全部ノーミスで瞬殺。すると店内のスピーカーから『クリアおめでとー♪ クリアおめでとー♪』軽快な音楽と共に流れてきた。
「
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