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男女美醜の反転した世界にて
反転した世界にて8
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 彼女たちのあげるのは勿論、ヴェルター○オリジナル(?)。
 なぜなら彼女たちもまた、特別な存在(ry)だからです。
 途中でわけわからんくなったけど。とにかく、お断りします。

「悪いんだけど、今日は予定があるので」
「えー!? 嘘ーっ!」

 嘘じゃねえよ。嘘みたいな顔しやがって。
 と、口汚い言葉が飛び出しそうになるのを寸でのところで堪えつつ、『白上さんと遊びに行くので』と続けようとしたのだけど。
 
「さっき白上に聞いたけど、別にデートの予定とかないんでしょ」
「…………」

 ……そうか。今朝白上さんと話をしていたのは、そういうことだったのか。
 痛いところを突かれた。確かに、白上さん自身には、今現在デートの予定なんかない。僕が伝え損ねていたんだから。
 こんなことなら、予めメールで伝えておくべきだった。――なんて思うわけないだろうが。いや、メールを送っておけばっていうのは、その通りだとうなずかざるを得ないけども。
 そもそも、今朝誘おうと思っていたのに、邪魔をしてくれたのは貴様らじゃろがい。
 ――これから誘うので、と。言い返そうとするが、しかしキャンセル。
 彼女らの口が閉じるのは、もう少し先のこととなる。

「あー、もしかしてー、白上のこと気にしてんのー?」
「だったらもう安心してよ。あいつにはあたしらがちゃんと言っておいたからさ」
「……?」

 気にしてる? と言われれば、確かにその通りだ。しかし、あなたたちには関係ないでしょうと。
 安心? なにを? こんなとこで足止めをされて、白上さんが途中で帰ってしまうんじゃないかと気が気でないことは確かだけれど。
 あいつって、もしかして、白上さんのこと? 彼女になにを言ったって?
 僕が質問をするよりも先に、おげちゃ女子たちは自ずからその疑問に答えてくれた。

「もう無理とかしなくて大丈夫よ」
「赤沢さんって優しいからさ。白上が無理やり迫ってきたのを断りきれなかったんでしょ?」
「白上は否定してたけどさ。でも、もし赤沢さんがいやだっていうんなら、もう近づかないって約束したもんね」
「――」

 ――。
 え?
 こいつらマジで何言ってんの?
 お恥ずかしながら、彼女らが口走る台詞を理解するために、僕は少しだけ考え込む必要があった。それくらいに、とてもじゃないけど直感的に理解なんてしようがないくらいに、彼女らの言っている言葉は、意味不明の支離滅裂で、そして何より、的外れだった。
 ――ふと。もう一度、白上さんの方を見る。

「……」

 今度は、視線が噛み合うということはなかった。代わりに、僕の眼には、何かに耐えるように顔を伏せて、机の上を見つめている白上さんの姿が映った。
 もしかしたら、おげちゃ女子の声
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