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IS《インフィニット・ストラトス》 〜死神の序曲〜
本編
霧纏の淑女
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〜レイside〜

僕は楯無さんとの約束通り第四アリーナに来て、楯無さんと一緒にISを展開せずに織斑先生の到着をアリーナの真ん中で待っていた。


「それにしても遅いよね織斑先生」

「いや、いきなりアリーナを使いたい、それに人払いまでもしてほしいなんか言われたらそれの手続きだけで時間かかりますからそれで遅れてるんでしょ。織斑先生は大変ですよねぇ〜」


楯無さんが同意を求めてきたが僕はそれをバッサリ切り捨てて楯無さんをジト目で見るがそれに堪えた様子はまったくなかった。


「まあたぶんもう少しで来るだろうしどうする?ISを展開して練習しとく?」


楯無さんはそう言ってニヤニヤしながら見つめてきた。


「手の内をバラしたくはないので遠慮しますよ楯無さん。まあ何回かは見ているでしょうから武装については多少バレてるでしょうがね」

「あら残念」


僕がそう言うと楯無さんは肩を竦めて扇子で口元を隠す。

その扇子には『残念だなぁ〜』と書かれている。

毎回思うけどどうやってるんだろうあの扇子の文字?

そう思っていると織斑先生がアリーナの入り口からこちらに歩いてきていた。

織斑先生が来るのを気づいた楯無さんは遅れてきた織斑先生に向かって不満を言った。


「織斑先生遅いですよ〜」

「いきなりお前が長岡と秘密裏に模擬戦をしたいと言うから手続きをして人払いまで徹底した私に言うとは良い度胸だな楯無?」

「冗談ですよ冗談」


織斑先生が眉を吊り上げるのを見て楯無さんはあっさり引く。


「さて、長岡に楯無。準備は良いな?」

「大丈夫です。問題ありません」

「いつでも行けますよ♪」

「では展開しろ」


僕と楯無さんはすぐにISを展開した。

そして展開されている楯無さんのISを見る。

楯無さんの機体は他のISに比べ装甲が少なくてそれをカバーするように左右一対で浮いているダイヤ状のパーツがあり、おそらくナノマシンで構成されたであろう水のヴェールがドレスやマントのようになっていてとても綺麗な機体だった。

これが『モスクワの深い霧』こと『グストーイ・トゥマン・モスクヴェ』を改良した『霧纏の淑女(ミステリアス・レイディ)』か。

改良前の機体名って絶対に言うときに噛みそうだよねこれ。


「楯無さんのISはとても綺麗ですね。水を纏っているということはナノマシンでも使っているんですか?」

「綺麗って言ってくれてありがとうね怜ちゃん。でも機体の情報は教えられないよ。怜ちゃんだってそうでしょう?」

「当たり前ですよ♪まあダメ元だったのであまり気にしてはいませんがね」


僕と楯無さんが武器を構える。
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