暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第52話 フラグが……泣きたいです
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広場を襲撃したのです。こちらはサウスゴータ襲撃事件と言われ、ハルケギニアを震撼させました。それぞれの事件は、かなりの尾ひれが付きました。しかしその尾ひれは、不思議な事にロマリアや神官が不利になる情報(もの)ばかりだったのです。……いえ、不思議でもなんでもないですね。それだけロマリアや神官が、恨まれていたと言う事でしょう。決してマギ商会を使って、情報操作した訳ではありません。あくまで自業自得です♪

 ……ファビオが何かやっていた? 私は知りません♪

 情報の拡散と共に、ガリアがロマリアを非難し始めました。これはグラスノスタヴ襲撃事件の詳細を、一番早く把握(ビターシャルは、ジョゼフ王子に事実確認をされ「グラスノスタヴを襲ったのは私の仲間だ。そしてサウスゴータの襲撃は、私がやった」と、答えてくれそうです。そして私が確保した帳簿(しょうこ)を提示してくれました)したからです。トリステインは元々アルビオンの味方をしていましたが、内部には反対派や静観派が多く、アルビオンの全面的な支援に踏み切れないでいました。それも襲撃事件の情報が入ると一変します。そしてトリステインの全面支援と前後して、ゲルマニアも全面的に反ロマリア派につきました。

 こうなると、ロマリアに勝ち目はありません。事件の内容が明るみになってから、一週間も経つと状況は決したと誰もが思いました。余りにも順調だったので、私達も“このままならロマリアを叩き潰せるかも”等と淡い期待を持ってしましました。しかしその期待は、裏切られる事になります。ヴィットーリオが本格的に動き出したのです。

 先ずヴィットーリオが行ったのが、謝罪と状況説明です。

「過去トリステイン王国で起きた事件により、我々ロマリアは不正を働く神官……背信者の大々的な処罰に打って出た。処罰は順調に進んでいたが、追い詰められた背信者達は何かを計画していた。我々ロマリアは、それを止めようと奔走したが、間に合わず今回のモード大公家襲撃事件につながった。これは教皇である自分のふがいなさが招いた事件である」

 そして今回の事件に関わった者達とその家族を、アルビオンに差し出しました。加えて出来る限りの賠償をすると申し出たのです。

 要するに“未然に防ごうとしたが駄目だった”と言った上で、犯人とその関係者を差し出し、誠意を見せると公言したのです。

 そしてその賠償(せいい)を決める席に証人として呼ばれた他国の外交官達が、何時の間にか被害者(とうじしゃ)側に誘導(神官の被害は万国共通)され、他国も賠償を受け取れる流れが何時の間にか出来ていました。とは言え、先の謝罪が原因で、教皇を責め辛い状況が出来上がっています。特に現教皇であるヴィットーリオは、不正神官の取り締まりに一定の成果を見せていたのでなおさらです。更に不正
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