暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第52話 フラグが……泣きたいです
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ねるので、当然と言えば当然です。

 それでも王都に居る間は、何とかなっていたのです。私がアロンダイトに“ドリュアス家の現状”を説いて説得したのが原因ですが、その反動が領に帰って来てから一気に噴出する事になってしまいました。

 そしてあっという間に、2人の仲は険悪になります。

「アロンダイト呼ぶな!!」

「アロンダイトはアロンダイトでしょう!!」

「牡馬ちゃうわ」

「意味が分かりません!! 私が敬愛する“湖の騎士の愛剣“の何が不満か!!」

「所詮は不貞の騎士が……」

「何を言う!! 彼は最高の騎士で……」

 こんな言い合いが、日常茶飯事となりました。

 流石に“マスターであるディーネを見殺しにする”等と言う事はあり得ないのですが、私以外の者は不安でたまらかった様です。その代表が父上と母上で、私に何とかしろと家長命令が飛んで来ました。……勘弁して下さい。

 2人に個別で聞き取りをしましたが、アロンダイトはディーネをマスターと認めていますし、ディーネも迂闊な命名を後悔していました。そして互いに歩み寄ろうと努力もしてるのです。しかしそんな努力もむなしく、名を呼ばれる度にアロンダイトが切れて口げんかに発展……。とても良い状態とは言えませんね。

 一応、私が仲裁に入れば喧嘩は治まるのですが、それでは根本的解決になりません。逆に私が居なければ喧嘩は収まらない可能性が……更に、他の者が下手に介入してこじれでもしたら?

 確かに早く解決しておいた方が良いかもしれません。

 しかしこの問題は、根本的な部分を何とかしなければ解決はあり得ません。そして諍いの根となるのが、アロンダイトと言う名前です。しかし魔術的に確定されてしまっているので、今更銘を変える訳には行きません。そうなると、アロンダイトに名前を受け入れてもらうしかないのですが、それも難しい……いえ、おそらく無理でしょう。

 ダメだ。……手も足も出せません。

 泣きが入ってしまったので、助けを求める様に色々な人に相談しました。

「「それを考えるのがお前(ギルバートちゃん)の仕事だろう(でしょう)」」父上。母上。それは無いです。

「ギルなら出来るわ「いえ、解決h……」ギルならきっと出来るわ」カトレア。その根拠は?

「……えっと。(目をそらしながら)時間が解決してくれると思うよ」我が妹は、達観しすぎなのか? いや、誤魔化しているだけですね。

「吾に人の事は分からぬの……「ああ、ボッチだったか」フシャーーーー!! ボッチ言うでない!!」引っ掻かれました。

 相談出来そうな使用人達には、頭を下げられ「ごめんなさい。お力になれません」と言われてしまいましたし、そのうち何人かには追加で「お願いします。ディーネ
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