第六話 エクリプスの選択
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上に、このコミュニティはつい一か月程前に出来たものだ。エクリプス≠フ旗印など、寧ろ知っている方が珍しいくらいである。
「・・・・・・まぁ、いいだろう。サンドラ、そろそろ時間だ」
「――あっ! す、すいません。大祭の主賓としての仕事がありますので、話はここまでということで、何か重要な要件がありましたら、また後日に」
「っと、貴重なお時間を申し訳ありません。私も、今回は主賓のサンドラ様に挨拶をしようとしただけですので、今回はこれで失礼して、大祭を楽しむことにしようと思います。それでは、失礼いたします」
そう言って、勝は北のフロアマスターであるサンドラとの挨拶を終え、暇つぶしと思いこれから始まるギフトゲーム造物主達の決闘≠見学しようと、そのゲーム会場に向かうのだった。
「・・・・・・気を付けろ、サンドラ」
マーシャルこと勝が部屋から出て行った後、不意にマンドラがサンドラに話し掛ける。
「あのエクリプス<梶[ダーのマーシャルとかいう男、何か得体の知れないものを持っている。ギフトなのか、それとも素なのかは分からんが――とにかく、気を付けた方が良い」
「・・・・・・・・・・・・・・・分かりました」
サンドラにも思う所があったのか、長い沈黙の後に首を縦に振った。
――この疑いが後に大災を招く事など、まだ誰も知る由は無かった。
「ふぅ〜、生き返るわ〜」
おやじ臭い声と溜息を吐きながら、マーシャルこと勝はサウザントアイズ℃x店の温泉に入っていた。無論、白夜叉からの許可は取っている。
「あ〜・・・・・・本当にどうしようかな、今後の方針」
打倒白夜叉(太陽神)とか掲げてみたものの、名ばかりが広まって人員が全く増えないと来た。今、本拠(使っていないので無いにも等しい)が複数の魔王にでも襲われたら、確実に負ける。同盟締結したとはいえ、ペルセウス≠ナは個人の特出した力がそのリーダーのルイオスの持つアルゴールの悪魔以外に無いのが欠点だ。ノーネーム≠ニのギフトゲームにも、そのせいで負けたと言っても過言ではないだろう。
「・・・・・・早めに太陽石℃閧ノ入れた方がいいのかなぁ・・・・・・」
あれをへパイトスの神格で加工したとすれば、恐らく太陽にまつわる全ての武具の疑似品を作ることが可能だろう。そうすれば、今の最小コミュニティという特性を最大限まで生かすことが出来る。
しかし、肝心の太陽石≠フ入手方法を、実の所勝は全く知らないのだ。適当に太陽神を潰すなどと言ったが、その太陽神にも何処に行けば会えるのやら・・・・・・。
「――白夜叉さんに聞いてみるしかないか」
思い立ったが吉日だ。そう思い、勝はすぐに風呂から上がろうと
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