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〜烈戦記〜
第六話 〜初仕事〜
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思われている。
それに唯一の頼みである兵士は兵士で凱雲を呼びに行ってしまったっきり全然帰ってこない。

…もうそろそろこの商人達も限界だ。
周りからはヒシヒシと焦りや怒りが感じとれた。
それに僕自身も30〜50はいるんじゃないかという程の商人達に囲まれて気がきじゃない。

『なぁ、息子さんよ』

最初の商人が声をかけてくる。

『な、何?』
『わしらはな?さっきも言ったように信用が命なんじゃ。信用がなきゃわしらは飯も食えんのじゃ。それにな?お前のお父さんとわしらは長い付き合いじゃ。ようは仲間のようはもんじゃ。だから頼む。豪統様の意思をわしらに示してくれ!』

流石は商人だ。
弁一つで生きているだけあってこちらが揺れそうな言葉を次々に言ってくる。
しかも、多分ここにいる人達はみんな僕が決定権を持っていないのも知っているだろう。
でも、それでも責任者の息子が一言黒と言ってしまえばそれが自分達の交渉を有利に進めれる事を知っている。
だからこそ焦りながらもじっと我慢してこの場に留まりながら僕を囲み続けている。

『なぁ、時間が無いんじゃ。豪統様はわしらを仲間とは思っておらんのか?』

だが、もう限界のようだ。
だから僕はこの場の中心にいる以上何かしら決断をしなければいけない。
多分本当の事を言ってもこの商人達は逃がしてくれないだろう。
理由は簡単だ。
なんと言っても僕は今ここに集まる商人達最大の切り札になり得る交渉要素だからだ。
だから決断せずにこのまま本当の責任者を待てば、商人達は僕の発言を引き出す為に何かしら仕掛けてくるはずだ。
…だから迫られた以上もう黙り続ける事はできない。


それに僕は父さんの力になるって決めたんだ。

やってやる。


『みんな聞いて!!』

大声をあげる。
みんな待ちに待ったと言わんばかりに期待の篭った眼差しを僕に向けて静まりかえる。
もう後には引けない。


『今回の件についてもう一度説明します!』
『それはもう聞いた!早く結論を言ってくれよ!どくのか!?どかないのか!?』
『そうだそうだ!』
『早くしろ!』
『…ッ』

一瞬怯みそうになる。
怖い。
みんな怒ってる。
だけど駄目だ!
僕が逃げちゃ駄目なんだ!

『いい加減にしてよ!!』
『『!?』』

『あんたらは交渉で飯を食ってる人間なんだろ!?だったら意見言う前に人の話を聞け!時間がなくても!!』
『…』

よし、黙った。
ここからが本場だ。
今なら僕の話がみんなに伝わる。
だがもしここで話が途切れたり噛んでしまえばもう終わりだ。

僕は一息ついて話始めた。

『まず、今回北門の出入りを禁止する理由は州牧様の命によりこの地に残った賊の残党を掃討
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