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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第七十八話】
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ランシュ・エール】、フランス語で白い翼って名前の高機動パッケージだよ。色が合わないのは…ラファールのカラーリングがネイビーカラーだからね」

「成る程、あれならセシリアのブルー・ティアーズに似合いそうだな?蒼と白って色合い的に俺は悪くないと思うし。何か聖騎士カラーっぽくなりそう」

「そうだね。規格に合わないからあのパッケージは付けられないけど…」


――ちなみに現在、セシリアは席を外している。

飲み物を購入するとかで、俺も買おうと思ったら――。


『ヒルトさんは試合を見ててくださいな。わたくしが買ってきますから』

『え?だがそれはセシリアに悪い気が――』

『気にしないでくださいな♪スポーツドリンクでよろしくて?』

『あぁ、なら二本お願いするよ。お金は……はい』

『えぇ、承りましたわ。それではヒルトさん、デュノアさん、直ぐに戻りますので――』

『あ、セシリア、ジュース奢ってよ』

『鈴さんまたですか…?もぅ……』


――等というやり取りをして、ただいまセシリアと鈴音は飲み物を買いに行ってる。


「……僕のリヴァイヴ、ブランシュ・エール付けたら似合うと思う?」


そう俺の顔を覗き込むように見てくるシャルル。


「んー、オレンジに合うと思うぞ?これも色合い的に悪くないし、逆に黒だと合わないかもな、これが」

「ふふ、そうかも。――ヒルトのISにも、ブランシュ・エールみたいなパッケージ、似合いそうだよね」

「そうか?まあ俺は翼よりももっと別なのが――」


――第三アリーナ中央――


互いの近接ブレードで何度も切り結び、隙あらば装甲の隙間を狙って確実に相手のシールドエネルギーを削っていた。

――ボーデヴィッヒさんの方は、既に相手を倒している。

AICで相手の動きを止め、そこから肩の大型砲の連射で直ぐに相手が沈んだ――。


ボーデヴィッヒさんは私の援護には入らず、ただ単に目を閉じて試合が終わるのをただ待っているだけに感じた――。



「私一人でも…負けないっ!」


対戦相手の子がそう叫ぶと、左手に携えたアサルトライフルを発砲した。


「……!」


その射撃をクイックブーストで右へ回避し、直ぐ様左へクイックブーストを使用してQBC(クイックブーストキャンセル)を行うと、懐に飛び込むようにショートステップで接近――。


「な――!?」

「……ごめん、でも――私も負けられないのっ!!」


もう一本、近接ブレードを呼び出すと私は二刀流による連撃で相手の生身の部分――絶対防御が発動する箇所へと連続で攻撃を行った――。



――でも、すんでの所で踏みとどまる彼女は――。


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