剣の実力
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んた、シノンはどうする気なのよ。まさかと思うけど乗り換える気じゃないでしょうね」
「アホか。俺はそんな軽い男じゃない」
いきなり何を言いだすかと思えば……
俺が詩乃を裏切るような真似をするわけがないだろう
「えっと……シノンって誰?」
「そこの真っ黒な男の彼女よ。全く、こっちが胸焼けしそうな位、仲が良いんだから……」
「胸焼けって……。普通に付き合ってるだけだろ」
「キリトとアスナも酷いけど、あんたたちも相当よ?見せ付けられるこっちの身にもなりなさいよ!」
ヒートアップし始めるリズベット
……自分がキリトといちゃつけないからって俺に当たるなよ、と内心思っているが、口にはしない
「……なんか、そっちの子、ユウキだっけ?……が固まってるんだけど」
「うん?本当だ。ユウキ?」
「えええぇぇぇ?!」
ユウキは堰を切ったかのように女性にあるまじき大絶叫
近くにいた俺はもちろん、カウンターの中にいたリズベットまでも咄嗟に耳を押さえる
「えっと、リン。彼女持ちだったの?」
「そうだが?」
「ははーん……」
ユウキはある程度落ち着くと改めて質問してきた
その様子を見たリズベットが何かを悟ったような顔をする
多分、俺の出した結論と同じ結論に達してるんだろうな……
「もしかしてあなた。リンに惚れた?」
「うっ……そ、そんなことないよ!」
顔を赤くしてそっぽを向きながら言っても説得力皆無だぞ、ユウキ
ユウキのその様子を見てニヤニヤを加速させるリズベットは標的をユウキから俺へと切り替えたようだ
「この間カップルが成立したばかりだっていうのに罪な男だねぇ〜、リンは」
「残念ながら、そんなことで揺らぐような仲じゃないしな。ユウキのことはちゃんとけりをつけるさ。これからも、長い付き合い(・・・)になるんだし……な」
「リン……」
「……ふられたのに、なんでそんな反応ができるの?」
再び顔を赤くしてこちらを見るユウキ。それを見てリズベットは不思議そうに首を傾げた
ユウキの持つ裏事情を知らなければリズベットの様な反応をするのが当たり前かな
「あ、そうだリズ。俺を弄ろうとしたんだろうが……覚悟はできてるか?」
「ヤバッ……そうだ! ユウキの武器を打ってこなきゃー」
俺の言葉にリズベットは冷や汗を流し、奥の部屋に引っ込もうとするが、俺はその肩をハラスメントギリギリの力を込めて掴み、引き留める
ギギギと油の切れた機械のような動きで振り返ったリズベットに笑みを浮かべ、俺は口を開く
「ユウキにどういうタイプの剣がいいのかって聞いていなかっただろ?それなのにどういう剣を打とうっていうんだ?」
「あ、あたし位になると人の体格とか
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