第三章
そうして由比ヶ浜結衣は諦める。
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た。
「さあな、うまいクッキーの作り方なんて知らねぇしよ…。匂いはそれなりに良いんだけどな…」
「彼みたいに頑張んないと雪ノ下さんみたいに上手くはできないのかな?」
「いやー、そこまでしなくても済むとは思うけどね…。二周目とか俺の精神が持たんわ」
うむむ、料理を教えるとは難しいものだな…と、俺、そして雪ノ下も多分思っていると、比企谷がそれらを台無しにすることを言った。…いや間違ってないんだけどね?
「あのさぁ、さっきから思ってたんだけど、なんでお前らうまいクッキー作ろうとしてんの? 桐山のカレーの話からなにも学ばなかったの? 努力した姿勢と、何だっけ…食べてくれる人がいるってのが重要なんだろ? さすがに気絶するのは無理があるが、このくらいで十分じゃないのか?」
「……は?」
比企谷の言葉に「なにこいつ童貞?」みたいな目を向ける由比ヶ浜さん。…ど、童貞は悪くないよ?
「ふぅー、どうやらおたくらは本当の手作りクッキーを食べたことがないか、それを忘れてしまったように見える。十分後、ここに来てください。俺が‘‘本当??の手作りクッキーってやつを食べさせてやりますよ」
「何ですって……。上等じゃない。楽しみにしてるわ!」
雪ノ下は自分のクッキーが否定されたのが悔しかったのか、かなり取り乱している。
つーか、これは何? 今まで俺がいた世界はグルメ漫画なんですか? だとしたらさすがの俺もびっくりド○キー。それと「びっくり」とPCで打つと「びっくりド○キー」という単語が表示されることにびっくりした。蛇足だが「がす」と打つと「ガ○ト」と出る。
俺は雪ノ下に敵意を向けられた比企谷に一声かけることにした。
「比企谷が何をすんのか期待せずに待ってる」
「…そうかい」
「美味しくなかったら笑ってやるんだから!」
由比ヶ浜さんも雪ノ下に便乗して声をあげる。
…ビッチが。と捨て台詞を吐き、我らがぼっち代表 比企谷八幡は家庭科準備室へと消えていった。
「だからビッチ言うなし! 付き合ったことだってないわ! そ、そりゃ付き合ってる子だって結構いるけど……そ、そういう子たちに合わせてたらこうなってたし……」
「落ち着け由比ヶ浜さん。それはあいつの思うつぼだ……。とりあえず本でも読んでさ…待っててやろうよ」
「本なんか持ってきてないよ?」
うーん、本くらい貸してやろうかと思ったが「変態王女と笑わない犬」略して「変犬」はさすがに貸せないので諦めました。…が、他にも二冊持ってきてるから「恋と占拠とテロリスト」なら貸せると思い…やっぱキツいか…。 ギャルゲーが原作だしなぁ…。よし、潔く最後の一冊に懸けるか…、
ノベライズ版。「天照大御神」通称「天神」だ。こ
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