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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第七十七話】
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――第三アリーナ観客席――
「あー、頬がじんじんする…」
「ヒルト…大丈夫…?」
そう心配するシャルル、心配してくれるのは有り難いのだが、実はまだシャルルに引っ張られた右耳も痛かったりする。
――まぁ、千切れてないから気にしないけどな、これが。
「頬が真っ赤になってますわね…痛みはありますか、ヒルトさん?」
シャルルと同じく、心配してくれるセシリア。
「痛いってよりもじんじんするのが…」
「アンタが悪いんでしょ、買い食いしてるとかリンリンって言うから!」
いや、リンリンってマジで言ってないのに…。
――てかリンリンって言ったのはのほほんさんだろ、だいぶ前だが。
「はいはい、悪かったよ。とりあえず機嫌直せよ、な?」
「……ったく、しょうがないわねぇ。後で何か奢りなさいよ?」
「わかったよ――とりあえずさ、セシリアから聞いたんだが俺らの次の相手のパッケージ装備知ってるんだよな?」
そう告げると、何かを思い出すような仕草を取り始める鈴音。
その様子を、俺とシャルル、セシリアは見ていると――。
「……ごめーん、忘れちゃった」
「……覚えてないのかよ…」
「いいじゃん、明日の試合になればわかることなんだし」
「いや、そんな行き当たりばったりだと今日の一夏達みたいに敗退するからな」
「あ、そういえば一回戦突破してたわね。ヒルト、デュノア、おめでとう」
――と、今思い出したかのようにお祝いする鈴音に、シャルルも苦笑した。
「あ、ありがとう…凰さん」
「ふふん、デュノアも何か奢りなさいよ」
「え、えぇっ!?」
まさか奢りなさいよと言われるとは思わなかったのか、シャルルは素でびっくりした様子だった。
「おいおい、勝つ度にお前に奢ってたら破産するって、俺もシャルルも」
「それもそうね、じゃあアンタ達が優勝したら奢りなさいよ。アンタ達なら優勝してもあれには関係な――」
「鈴さんっ!そ、それはヒルトさん達には内緒ですわよっ!?」
そう慌てて鈴音の口を塞いだセシリア。
普段の彼女では考えられない行動に疑問をもった俺は――。
「何が内緒なんだ、セシリア?」
「は、はいっ!?わ、わたくし、その様な事を申したかしら?おほほほほ…」
……明らかに目が泳いでるセシリア。
「…まあいいさ、いつか解ることだしな、これが」
疑問に思いながらも、俺は再度トーナメント表に視線を移す。
第三アリーナでは現在も試合が続いているが、今は未来がどの辺りにいて、誰と組んでるかが問題だ。
「未来は――Aブロックの第
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