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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第7話 SAO 正式チュートリアル
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乱したが、リュウキは場を見る事も、さっきまでの冷静さも保てない。……それどころでは無いのだ。

「ッッ!!」

 間違いなく、リュウキは今日一番、動揺した。動揺を隠す事が出来なかった。いや、これ程のは一生の内でも数度、片手で数える程しかないだろう。自身の一生、14年間の記憶の中で。

 キリトとクラインは互いに状況を理解したようだ。

「お前が「キリトか!?」「クラインか!?」」

 結論が言った様で、そう互いに指を差し合っていたのだ。

「……………」

 リュウキはすぐに、表情を元に戻した。自身の顔面を押さえていた手をゆっくりと離した。もう、観念した様だ。……アバターを強制的に戻されたのだから、この場所でまたアバターを精製する様な事は出来ないのだから。

「って、お前が……リュウキか?」
「へ? いやいや、変わりすぎだろ? さっきまでオレ年上だって思ってたぜ?」

 リュウキと思われる男。 顔はまだ、あどけなさが残る少年だ。目の前のキリトもそうだったが、リュウキはそれ以上の変貌だった。鮮やかな銀髪が場の風に揺られ、靡く。それに、顔立ちも整っている。美少年と言っても差し支えないだろう。
 その容姿なら男にも女にも言い寄られそうだとも同時に思えた。

「………よかった」

 その良かった、と言う意味は『自身のことを明らかにしなくて』と言う事である。 SAOを購入時から、様々な所を経由し、誰が購入したか判らなくして本当に良かったと今日ほど思ったことはない。実を言うと、彼はそこまでしていた。それほど、メディアに姿を晒したくない。
 だから心から安堵していた。

「ん? 何がだ?」

 クラインがリュウキにそう聞くが。

「別に、なんでもない…… それよりも気になる事があるだろ」

 リュウキはそう返した。確かに姿については驚く事だったが、今はそれよりも、そんな事よりも気になる事があるだろう。

「そうだ! それより何でこうなったんだ!? 勝手に!?」

 クラインは混乱をしつつ、そう言っていた。

「スキャンだな。ナーヴギアは、高密度の信号素子で頭から顔全体をすっぽり覆っている。つまり、脳だけじゃなくて、顔の表面の形も精細に把握できる……。考えてはいたことだが、まさか本当になるなんて……」

 リュウキがそう説明した。考えられる事、だったが、βテスト時代にはこんな事は起こらなかったから、油断をしていたのだ。

「で、でもよ。身長とか……体格はどうなんだよ?」

 クラインは続いてそう聞いた。

「それなら、ナーヴギアの本体を買って装着した時にキャリブレーションで体を触っただろう?あれは装着者の体表感覚を再現するためのものだから、自分のリアルな体格をナーヴギア内にデータ化
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