二話
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騒いでいるんですか。ここは店の中なのですよ。もう少し静かにしたらどうなのですか。とミサカはあなたの常識を疑います」
やれやれ、と服を両手に持ったまま首を左右に振る姿を見、一層怒りが湧いてきたが、先ほどから店員がこちらを見ているので何とかこらえて声を出す
「………テメェが色々と聞いてきたンだろうが」
「はあ、言い訳ですか。だったら早く答えればいいんです。それだから年齢=なんですよ。さあ、答えてください。とミサカはあなたに再度尋ねます」
そう言われ、反射的に口から出そうになった言葉を飲み込む。このまま言った所でたいして意味がないことは明白だ。故に軽く息を吐き、質問に答えた
「………左で持っている方だ」
「先ほどの質問を軽くスルーしましたね。とミサカは指摘します」
「うるせェ。つーか右のは無いだろ、ガキくせェ」
「ガーン。とミサカは自分の趣味がガキくせえと言われショックです」
「いや、流石にねェだろ。何だよそのゲコ太ってのは」
小学生ならまだしも、中学生が選ぶには流石にないだろうと一方通行は思う。というよりも、髭を生やしたカエルなど小学生にも人気があるのかが疑問だ
「うう。ならば仕方ありません。あなたが選んでくれたのですからこっちを選びましょう。とミサカは涙を堪えてゲコ太を戻します」
「いや、だったらそもそも俺に聞くンじゃねェよ」
「? あなたが買うのですからその意思は尊重しなければいけないでしょう。とミサカは何を言ってるんだと呆れて言葉をこぼします」
「は?」
あまりにも当然のように出たミサカの言葉が理解できず、一瞬、一方通行の思考は停止した
「何でオレが買わなけりゃいけねェンだよ!」
「ミサカは金銭を所持していないので、買うことが出来ないのです。とミサカは自身の金銭状況を赤裸々に明かします」
「いやいやいやいや、ねェよ。オレがオマエに買ってやる理由がどこにもねェ」
「………あなたに傷付けられました」
「………は? 何言ってやがるンですかお前さんはよォ!!」
「今までで二度、あなたの心無い言葉でミサカの心は傷つきました。なのでその責任を取るのは当然のことです。とミサカは乙女心を傷付けたことへの賠償を求めます」
「………くだらね。知ったことか」
「責任とって下さい。とミサカは訴えます」
「知らねェっつうの」
「責任とって下さい。でないと大声で叫んでしまうかもしれません。とミサカはあなたに警告します」
「は?オマエ何言って―――」
「あなたに、傷付けられたので、責任を、とってくだ―――!!!」
「!? テメェ!!」
大声で誤解されそうなことを叫ぼうとしたミサカの口を、一方通行は必死の思いで手で覆い隠した。そんなことを叫ばれたら二度とこの店にこれなくなる。それに今はなかなかに
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