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とあるIFの過去話
一話
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。変なうめき声上げてねえでさっさと離せ」
「はあ、 あなたのせいでミサカは傷心中なのですよ。そのミサカにさらに追い打ちをかけるとは、あなたにはミサカを思いやる心はないのですか? とミサカは憤りを隠せずにあなたに尋ねます」
「あるわけねえだろ。いきなし絡ンできてよォ。オレは早く買い物に行きてェンだからさっさと離せって」
「嫌です。とミサカはあなたの意見を却下します。あなたのせいでミサカは傷ついたので、ミサカも買い物に付いていきます。とミサカはあなたの腕をつかむ力を強くします」
「は!?オマエは何を言ってやがるンですかァ!? いいから離せ!」

掴まれている腕を振り払おうと精一杯動かすが、振り払うばかりか絶対に離すものかとばかりに右腕に抱きつかれてしまった
ベクトル操作で振り払おうとは思うものの、こう腕を抱きすくめられているような状態では弾き飛ばすことに成ってしまう上、周りに少ないながらも一般人がいるところであまり大きく能力は使いたくない
周りに人が居るということを思い出し、慌てて辺りを見渡せば何人かの通行人が微笑ましそうにこちらを見ている

あらあら、痴話げんかかしら。若いわねー
見たところ中学生同士かな。ういういしいなーまったく
あの女の子常盤中? 男の子も方も髪は白くて目つき悪いけどカッコいいな。見せつけてくれるぜ
糞が、リア充もげろ。こんなところでイチャコラしてんじゃねぇよ

あきらかに自分たち二人がどんなふうに見られているかが分かり、一方通行は焦った

「テメェ、誤解されンだろ! いいから早く離せ!!」
「いーやーでーすー。 とミサカはあなたがミサカが付いていくことを許してくれるまで、断固としてこの腕を離さない気持ちを明らかにします」

離してなるものか。と無表情のままますますミサカはギュッと腕を抱きしめてくる
そのせいで、何やら小さいながらも自己主張している柔らかいものが腕に押しつけられる感触を強く意識してしまう
周りからの目、急な展開、そして腕に当たる感触が一方通行から正常な意識を奪う

(クソがっ! まずはさっさと此処を離れねと。さっきまでのことから考えるに、こいつから離すなんてことはぜってェねえ。これ以上変な噂をされる前にここを離れるには仕方がねェ!!)

もう一度言う。今まで経験したことがなかった自体に正常な思考が出来なかった。そのため、つい言ってしまった

「わかった! 付いてきていいから早く離せ!!」
「本当ですか?とミサカはあなたに確認をとります」
「ああ、本当だ! だからさっさとここから離れるぞ!!」
「了解です。とミサカは答え、力を緩めると同時に早歩きで歩き出したあなたに付いていきます」

周りからの視線にとうとう耐えきれなくなり、腕の力が緩むのと同時に、一方通行はミ
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