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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第6話 ログアウトできません
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「う……ん〜〜……」
「確かにな。異常があった時、β期間だったらアナウンスがちゃんとあった。信用問題にならない様に措置はしっかりとっていたのに……」
キリトも自身の経験からそう答えた。
「だったらどうすりゃいいんだ? おっ! そうだ、ナーヴギアを外すとか!!」
クラインは『おりゃ!』っと掛け声を上げながら、現実で頭に装着されているナーヴギアをあげるような仕草をするが、全く反応は無い。
「……無理だ。現実世界では身体は全く動かない。動かせない。ナーヴギアの後頭部の部分が脳から身体に伝える信号を遮断しているんだから」
キリトはそう答えた。この仮想空間にいる以上は、現実世界の身体は動く事は無い。そもそも、簡単に動けるような仕様にしてれば、怪我をする危険性もあるだろう。過去のゲームでさえ、そう言ったニュースが何度かあったのだから。
「……く〜〜どうすりゃいいんだ!」
クラインは、もう無理、お手上げだ。と言う感じで、座り込んでいた。
「後は、現実でナーヴギアを外してもらうしかない……か」
「え〜……、でも オレは1人暮らしだし……」
「オレは、2人暮らし。じい……祖父がいる。だが、外したりはしないと思うな」
祖父、爺やにはこのゲームを始める前に言ったのだ。その事については、だが別にとりあえずは問題ない。そもそも、リュウキはこちらの世界に何日でもいるつもりだったからだ。
「オレも妹と母親がいる。夕食には起こしてくれると思うが……」
クラインはキリトのその言葉を聞いた時、座り込んでいたのにすかさず立ち上がった。驚きの表情を見せている。
「ッ!!! な……なにっ? キリトには妹がいるのか??」
そして、キリトの両肩にガシッ!っと掴みかかった。一体何をしているのか? とリュウキは思った様だが、キリトは大体察した。
「ちょっ!妹は体育会系で……ゲーム嫌いだし、何よりオレ達とは人種が……」
「いいじゃねえかよっ! 今度、紹介してくれって!」
クラインは喰らい付くのをやめなかった。やっぱり、リュウキは話を聞いていても、何をそんなに必至になっているのかはわからない。でも、判る事はある。
(……異性の兄妹とかが、いなくてよかったな)
つまり、妹か姉の様な兄妹、姉弟が居れば、クラインに食いつかれる、と言う事だ。だからリュウキはこの時そう感じていた。
もしも仮にいたとして、つい口に出していたらひょっとしたら、今のキリトの様になっていただろうから。考えただけで頭が痛くなりそうだ。
「っていい加減にしろって!」
“ゲシッ!!!”っと、キリトの蹴りがクラインの金的に
直撃
(
HIT
)
する。クラインは、さっきの戦いの時に食らった時同様のリアクションをとっ
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