エンディング2・再会
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」
「いらなくなったって訳じゃ無いよ? 俺にとっても大事な名前だ。 だけど悠稀に戻ったからさ……ミュアハって名前をね、そっくりそのままじゃなくていいんだ、モジったりしてさ……もらってくれない?」
「……?ぅぅ」
凄い勢いで泣き出した彼女を抱きしめ、ほんとにびえぇぇぇんなんて聞こえる泣き方ってあるんだな……とか思っていた。
鼻水や涙でぐしゃぐしゃになった彼女の頬なり目の下なりを拭って唇を塞いだけど、新たに流れてきたのが混じって少し塩味が効いていた。
「ミュウだとネコとかモンスターぽいですし」
「ん〜、ミアは? かわいいじゃん」
「……わるくないけど………レイミアの人の替わりみたいで妬けちゃう」
「そんなつもりは無かった! ごめん!」
「ううん、わたしちゃんが気にしすぎだよね。 ねー、みははダメ?」
「ミハ、みは、みは、いいね!」
「わたしちゃんはミハ、コンゴトモヨロシク………」
思わず噴き出した俺と……ミハはしばらく笑いころげていた。
「他に質問なーい?」
「そうだなぁ、女神さんはほんとに契約果たしてくれたか確認したいかな……」
「レイミアの人の腕を直してほぴい、レイミアの人がザ子供宿してたらノヴァの聖痕を誕生と同時に発現させてほぴい……これはゆーくんの遺伝子伝わってなかったらどうしてたの?」
「そんときは同じ色の痣が出るようにしてくれって頼んだんだ」
「ふーん……最後の願いはわたしちゃんを助け出してほぴいだから、これはもう叶ってるね。 簡単にあの出口開いたのもそーいうことでしたし」
「なるほどね」
「でもー、これ3つ使っちゃったけどね」
ミハはよくやるドヤ顔決め込んで得意そうな様子を見せつける。
昔ならブチ切れたりイラついたりなんだけど、微笑ましく思う俺は……
「女神さんと同じ能力ぷりーずってお願いしたら1個で済んだよ?」
「……お前とレイミアのことで頭いっぱいだったんだもん………」
「そうやってすぐ自分のことより相手のことに気持ちが行っちゃうんだもんバカデスネーw でも、そういとこ好きですし……そいでは記録映像を出すから、一緒に見よ?」
「ありがと……」
……俺は自分が関われなくなってからのユグドラルでのみんなの姿を見せてもらい、その行く末をしっかりと心に刻んだ。
そして新たな世界へと送り出された。
いつか必ず、今の想いを遂げようと誓いながら。
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