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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ジェネックス Y―
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師》に、レベル2の《氷結界の術師》をチューニング!」

 三体をシンクロ素材にしての合計レベル9とは、なかなかのド派手なシンクロ召喚だ。
一部例外を除けばシンクロモンスターはレベルが高ければ高いほど、その基本ステータスは上がっていくのだから、合計レベル9とはかなりのステータスだろう。

「破壊神より放たれし聖なる槍よ、今こそ魔の都を貫け! シンクロ召喚! 《氷結界の龍 トリシューラ》!」

氷結界の龍 トリシューラ
ATK2700
DEF2400

 グングニールとブリューナクのいいとこ取りと言っても少し違うだろうが、シンクロ召喚された龍は、凍りついた翼と両手足のある胴長のドラゴンだった。
警戒していたよりそのステータスは高くなかったが、今まで出て来ていた氷結界のシンクロモンスターたちも、ステータスより効果の方が強力だったことを思いだす。

「氷結界が誇る最強の龍、トリシューラの効果。このカードがシンクロ召喚された時、相手のフィールド・手札・墓地のカードを一枚ずつ除外する!」

「なんだと!?」

 シンクロ召喚をしただけで俺のフィールドを三枚も除外するという、強力とかそういう次元ではないカードに俺が驚愕している間にも、トリシューラは攻撃の準備を整えていた。
トリシューラが生み出した三本の氷の矢が、俺のフィールドの《マッシブ・ウォリアー》と手札、墓地の《ニトロ・シンクロン》を纏めて除外していく。

 除外というのがまた嫌らしく、俺のデッキには除外系のギミックはあまり入ってはいない。

「バトル! 氷結界の龍 トリシューラで、ターレット・ウォリアーに攻撃!」

 そのステータスもフィールド魔法《ウォーターワールド》で補助されており、ブレスで凍らされたターレット・ウォリアーが、放たれた槍に粉々となった。

「私はこれでターンエンド」

「俺のターン、ドロー!」

 だが、ターレット・ウォリアーを守備表示にしていたことは功を労し、不幸中の幸いかダメージは受けずに済む。

「俺は《狂った召喚歯車》を発動! 墓地の攻撃力が1500以下のモンスターとその同名モンスターを、可能な限り特殊召喚する! 来い、《チューニング・サポーター》!」

 三つの急速に回り続ける歯車の中から、チューニング・サポーターが歯車一つにつき一体特殊召喚される。

 この魔法カードには、相手は同じ属性・攻撃力のモンスターを特殊召喚出来るという、類似カードの《地獄の暴走召喚》よりも重いデメリットがある。
場合によっては特殊召喚をされることも覚悟していたが、明日香のデッキに対応するモンスターはないようで、杞憂に終わったようだった。

「そして、《チェンジ・シンクロン》を召喚!」

チェンジ・シンクロン
ATK0
D
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