―ジェネックス Y―
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500。
「私はリバースカードを発動。《光の護封剣》! あなたは三ターン、攻撃をすることは出来ない。ターンエンドよ」」
デュエルキングが使用していたともあって、有名な時間を稼ぐことの出来る魔法カード《光の護封剣》。
天空から降り注いだ光の剣が、ターレット・ウォリアーを中心とした俺のフィールドを包み込んだ。
「……俺のターン、ドロー!」
この場面だけを見ればこの光の剣は俺たちを守ってくれているように見えなくもないが、実質は逆で俺を閉じ込めている。
魔法カードを破壊することも出来ず、俺はターンを終了する他無かった。
「ターンエンド」
「私のターン、ドロー。《貪欲な壷》を発動し、デッキに五枚モンスターを戻して二枚ドロー!」
明日香は《氷結界の軍師》の効果で何体も墓地に送っていたのだ、《貪欲な壷》の発動条件を満たすのは容易いだろう。
「私は《氷結界の軍師》を守備表示で召喚。効果を発動し、カードを一枚伏せてターンエンド」
デッキに眠っていたのか墓地に戻したモンスターかは知らないが、何度目の登場か解らない《氷結界の軍師》を守備表示で召喚した。
効果を発動して手札交換を果たし、伏せカードを一枚置くなど、着々と明日香は攻撃の準備を始めている。
「俺のターン、ドロー!」
残念ながら俺は、《光の護封剣》に囚われて身動きが出来ず、打開策と呼ばれるようなカードも手札にはない。
「俺は《マッシブ・ウォリアー》を守備表示で召喚!」
マッシブ・ウォリアー
ATK600
DEF1200
明日香は速ければ次のターンには攻勢を仕掛けると思われるので、戦闘破壊耐性を持つ要塞の機械戦士を召喚しておく。
「さらにターレット・ウォリアーを守備表示にし、ターンを終了する」
「私のターン、ドロー!」
ターレット・ウォリアーを守備表示にしたことで、明日香から見れば破壊しやすいステータスとなっただろうが、ここは慎重に行かせてもらおう。
この残りライフでは、何かが起きてからでは遅いのだから。
「私はフィールド魔法《ウォーターワールド》を発動」
深夜のデュエルアカデミアの森林が、途端にイルカが飛ぶような海へと変わっていき、俺と明日香はそこにある浮き島に立つこととなった。
「更にチューナーモンスター、《氷結界の術者》を召喚!」
氷結界モンスターと並べることで戦闘ロックを発生させる、氷結界のチューナーモンスターだが、もうその効果に意味はないだろう。
守備を固めているのに、水属性モンスターの守備力が下がる《ウォーターワールド》が発動するということは、つまり。
明日香は攻めに転じるということだろう。
「レベル4の《氷結界の軍師》と、レベル3の《氷結界の破術
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