暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第5話 第1層・はじまりの街・西フィールド
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「へ? 例外? 一体なんだそりゃ。」

 どうやら、クラインはキリトが言っている意味が判らない様だ。キリトは答えず、ただただリュウキの方を見ていた。

「…………」

 そのキリトの視線は少し離れたところにいるリュウキ。モンスター、フレンジーボアが何匹か同時に現れたから散開したのだ。初心者のクラインが主に1匹に集中し、その他、複数でくるモンスターはキリトやリュウキが相手をしていた。クラインが1匹を仕留めるのに随分時間がかかっていたが……。気が付いたら、リュウキはもう終わっていた。そして、遅れてキリト。最後にクラインの順番だ。

「あ〜……なるほどな。リュウキもお前もβテスターの時に、パーティでやってたのか?」

 クラインは、何かを察した様でそう聞いていた。

「はぁ、オレも結構頑張ってる方なんだけどな。アイツは気づいたら先に先にって感じだったよ」

 キリトは悔しそうにそう言う。追いかけても追いかけても、常に前に行かれている存在。
それが、リュウキだと言っていた。そんな会話をしているとは知らないリュウキは飽きず空を眺めていた。



 そして、時刻は夕方。


 夕日が沈んで行くのがよくわかる。太陽が落ち……夜の闇が生まれる。その光景まさに、現実と変わらない光景だった。

「……何度見ても信じられねーな。ここがゲームの中なんてよ?作ったやつは天才だぜ。マジでこの時代に生まれてよかったわ」

 クラインは、その光景を目に焼き付けつつそう言っていた。現実の世界で何度も見ているそれと全く変らないのだから。

「それはオレも同感だ。久しく感じなかったものがここで手に入った。まだまだ、終わりも見えないし最高だ」

 リュウキもクラインの言葉に同意していた。

「大袈裟だな。お前らは。ナーヴギア用のゲームやるの、これが初めてなのか?」
「ああ、って言うか、これが発売と同時にそろえたって感じだ。」
「同じく……。VRMMOはこれが初だし、今のところ、≪SAO≫これにしか興味は無かった」

 その言葉からどうやら、リュウキもβの時のフルダイブはこれが初のようだ。そして、そのリュウキの言葉を聞いてキリトは呟く。

「………初めてであの実力かよ」

 キリトは、唖然……そして その腕に少し嫉妬していたようだ。この世界では感覚が命だ。だから、この世界のゲーム以上に経験、そしてセンスが問われるものはないだろう。

「ん?何か言ったか?」
「なんでもない。」
「へへ……。キリトも可愛いとこあんじゃねーか」

 クラインは笑っていた。それを訊いて、リュウキは思う。

「……? さっきの時と言い 今と言い……。お前は所謂ホモなのか?」

 リュウキは真面目にそう聞く。先ほども
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