暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第5話 第1層・はじまりの街・西フィールド
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る。

「なっ? ハマるだろう?」

 キリトは、夢中になって剣を振っているクラインにそう言って笑った。

「まあ、今までのと段違いだしな。」

 リュウキもそこは強く同意していた。VRMMOの最大の魅力はそこにあるからだ。自分自身の身体で、剣を振るっている感覚なのだから。

「ああ! そうだな。おっ……? ははっ!リュウキよ、おめー初めて笑ったな? 初めて見たぜ?」

 クラインは、リュウキの顔を見ながらそう言って更に笑った。苦笑いをしていたり、は見たが、今の様な良い笑顔は見てなかったから。

「………ッ」

 リュウキは、クラインにそう言われて、思わず直ぐに顔を背けた。

「ははっ、アバターだけどよ? 現実のお前って可愛い顔してんじゃねーか? そのツラでその性格でって考えたらよ? 俺よか年上っぽいのに、無理矢理厳ついアバターに変えたのかぁ? 現実で会ってみたいな」

 クラインはニヤニヤと嫌な笑みをしつつ、リュウキの身体に肘をつんつんと当ててくる。リュウキは、直ぐに無表情になり、クラインから背を向けた。


「……さてと、もう大丈夫そうだ。……オレはもう行くか。さっさと次の村にでも」

 ふいっ……っと、何事も無かったかのように立ち去ろうとしていた。

「って !おおい! じょーだんだって、じょーだん! 行くなって」

 さっさと言ってしまうリュウキをクラインは引き止めていた。



「それよりよー。スキルって色々あるんだろう? 武器を作るとかさ?」
「ああ、スキルの種類は無数にあるって言われてる。その代わり魔法はないが」

 このVRMMOのソフトSAOの世界には魔法は存在しない。全ては剣なのだ。あまり無い珍しい設定、だとも言える。

「RPGで、魔法無しか……大胆な設定だな!」

 クラインは剣を素振りしながらそう言っていた。

「自分の体を動かして戦う方が面白いだろう?」
「確かに!」
「あっちじゃ、絶対に出来ないことだ。確かにその点はオレも同意だ。魔法がでるタイプのVRMMOがでてもいいとは思うが、こっちを終わらせてからだな」

 皆がそう言い合っていた。その後は狩りを再開する。

「んで、そのスイッチのコツなんだけどさ?」

 クラインがその方法についてを確認していた。次は複数でのパーティプレイの時の事だ。

「普通のMMOと同じで、回復の間を開ける事とかだな。それにスタン……一時行動不能化してしまった時にも使えるからな。正直、ソロでのプレイは絶対の限界がある」

 キリトはそう説明をしたが、直ぐに表情を強張らせた。『限界がある』と言う言葉を思い返しつつ。

「まっ、例外はあるがな」

 そう言って視線をリュウキの方へと向けていた
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