暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第5話 第1層・はじまりの街・西フィールド
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生徒に教えるようにそう教えていた。ちゃんと自分のものに出来るかどうか……、それは本人次第だろう、そこまで見てあげられる自信もなければ、見るつもりも無い。
                                     byリュウキ

「んなこと言ってもよ……。アイツ動きやがるしよ?」

 クラインが見ている先には猪の姿をしたモンスターがいる。
 その名は≪フレンジーボア≫ 通称 青イノシシ。

「……動かないモンスターがいるか。そんなアクションRPG面白くないだろ?」
「ま、まぁ そ……そりゃそうだけど」

 リュウキの言葉に苦笑いをしつつ同意するクライン。

「それに、ちゃんとソード・スキルを発動さえすればシステムが当ててくれる。難しく考える必要ないさ」

 キリトは、草原に落ちている石を拾い上げると初期投擲のスキルである“シングルシュート”を放つ。キリトから放たれた石は、赤く光りまるで矢の様に、フレンジーボアに解き放たれた。赤い軌跡を残しながら、放たれていく石は、予め当たる事が決まっていたかの様に、直撃する。

「ギャンッ!!」

 投擲技は、相手のHPは殆ど削らないが、気をそらせること、そしておびき出す事はできる。だから、フレンジーボアは 標的をクラインからキリトの方へと変えた様だ。

「成程、モーションか……モーション……」

 キリトの方へとフレンジーボアが向かっていっているその間にクラインは集中していた。

「どういえばいいのかな? よっと!」

 キリトは、フレンジーボアを軽くいなしながら、説明を始めた。所謂、これは見取り稽古だ。口で説明するだけよりは、実演しながら教えたほうが身に付くのが早いだろう。

「ほんの少し、溜めて スキルが立ち上がるのを感じたら……ズバーンッ!ってする感じ?」
「……擬音ばかりだな。まあ、その方が判り易いか? 感覚が大事だからな」

 リュウキは、キリトの教え方に苦言を呈すが、クラインの方を見て、そう思った。どうやら、クラインも掴みかけているようだから。

「ほうほう、ズバーンかぁ……ん……おっ? おおっ?」

暫く瞑想するかの様に目を閉じていたクラインだったが、どうやら感覚を掴めた様だ。
 目を開くと剣を構えた。

「ふっ……。」

 それを見たキリトは、蹴りを放ちクラインの方へと蹴り飛ばした。スキルじゃない攻撃は、基本的にHPを削る事は出来ない。が、ノックバックを発生させ、身体をズラす事は出来る。丁度、クラインの剣の太刀筋にちょうど良い場所へとキリトは蹴り飛ばしたのだ。

「おおらあああ!!!」

 クラインは、ソード・スキルを発動させた。真一文字に斬り裂く一撃。その一撃は、ボアのHPゲージを一気に消滅していく。黄
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