暁 〜小説投稿サイト〜
めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第7箱 「今日は…みんなで仲良く鬼ごっこ…のはずだよね…?」
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
めだかとの付き合いが短い為か……。

自分達の勝ちをあんまり疑ってなかったんだね。

まあ何はともあれ……始まる。


 
「りゅうくん!がんばろうね!お菓子♪お菓子♪」



善吉も他の園児と同じように喜んでいた。



「そうだね…… とりあえずがんばるよ……ちゃんと監視の目も厳しいみたいだしね。」

劉一は苦笑していた。


「よし……。では準備も出来たな?ではっ逃げるがいい!」 凛ッ!

めだかの号令?と共に、

第一回箱庭幼稚園鬼ごっこ大会《仮名》がスタートした。








幼稚園の運動場とは思えないほどの広さの運動場を。

逃げる逃げる園児達。

傍から見れば無邪気に走り回る楽しそうな子供たちなんだけど。


「ふん!」


めだかが何やら力を入れるような声を出すと。





「うわッ!」「ええ!」「うそだー!」





一気に3人捕まっちゃったみたいです……。



(……善吉君 めだかちゃんって足に何かついてるのかな?)



小声で一緒に逃げている善吉に聞く。



「あははは!めだかちゃんすっごいや!」



善吉は相変わらず能天気で笑っている。

だってまだまだ始まったばかりだしね……。


とか何とかしてるうちに。

更に4人が捕まる。



≪残り3人!≫



所要時間……0.5分?

1人あたり大体4秒も掛かってないな〜……。

無理げーだって事、漸く皆気がついたようだ。




鬼ごっこは、障害物(ブランコ・すべり台)を中心に円を書くように逃げていると相手が疲れるとかしないと捕まる事は無いと思うんですけど。

めだかちゃんにはそう言った常識はあまり通じないみたいです。

相手の動きを観察して、目の動きを観察して 筋肉の収縮具合おも観察して。

次の動きを予測……そしてまるで瞬間移動のような動き。

気付いたら前にいた!ってみんな言ってる。



って…… やりすぎだよ……。



「ほんとにすっごくすごいや!めだかちゃん!」


善吉君……。

仮にも仲間がどんどん鬼に捕まっていってるのだからもうちょっと危機感を……。

でも、まあ遊びだからね?

でもお菓子掛かってるって事忘れたのかな?あんなに嬉しそうだったのに。

まあ僕はあまり甘いものが好きって訳じゃないからどっちでもいいんだけどね。

唯手を抜いたら怒られる。


「善吉君!このままだと僕たちもあっという間に捕まっちゃうから ここは分かれて逃げよう!」


固まっていてはいい的だからね。

そう善
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ