暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第4話 はじまりの街・初めてのパーティ
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 声に振り向かず、構わずどんどん走るリュウキ。

「って、おいっ! 待てよ。明らかに俺らが呼ばれてるから、ちょっと止まれって!」

 リュウキは気にせずに、走り去ろうとしていたのだが、キリトに服を掴まれて、捕まってしまった。リュウキは観念して止まると、ため息を吐きながらキリトに言った。

「………まさか、お前に捕らえられるとは。少しショックだ」
「って おい! 別に逃げてたわけじゃないし、それくらいでショックとは、幾らなんでもオレの事、舐めすぎだろ!?」

 それは一方的にキリトが突っかかっている風に見えるが、火種をまいたのは、リュウキだ。でも、口喧嘩してても、傍から見たら、楽しそうに絡んでいる風にしか見えていなかった。

「ちょっとちょっと! まってくれって……はぁぁ〜〜。やーっと、追いついた……。その迷いの無い動き……お前ら、絶対βテスター上がりだろ?」
「それがどうかしたのか?」
「ああ。そうだが」

 とりあえず、リュウキも返事を返した。一応、オンラインゲームでのマナーだ。……最初は、リュウキは逃げようとしたけど、今は立ち止まって振り返ったから大丈夫だろう。

「なっ? なっ? 俺今日が初めてでな! 序盤のレクチャーをしてくれよ! 頼む、このとーり!」

 男は両手を合わせて懇願していた。『そこまで言う事か? 最初は色々と試行錯誤させながら、手探りでプレイしていくのが楽しいと思うが』……と思っていて、リュウキは返事を返すのが遅れてしまっていた。

「あ……ああ」

 キリトの方はは、断らずに直ぐに了承していた。あまりにも情熱的?で、断れなかったんだろうか?

「……ん。キリト1人いればいけるだろ? じゃあ、オレはここで……」

 リュウキは、自分は必要ないだろう、と判断し手を上げて立ち去ろうした時。

「ちょ〜っとまった!」

 キリトは今度はリュウキの手を掴んでいた。捕まえられたのは二度目だ。

「……? まだ、何かあるのか?」

 リュウキは、正直キリトの行動。自分を誘った事もそうだし、意味が判らなかった様だ。この男(キリト)は、βテストの時も自分と同じで1人が多かったと記憶している。そんなに、仲間を欲しているわけでもなさそうなのだと言うのが第一印象だった。なのに、今は違う印象を受けるのだ。

「ほら、1人じゃ出来ない事が他にもあるだろ? パーティの組み方だってそうだし、パーティ組んだ時の有利性や操作性。戦闘面だったらスイッチだったりさ? その辺は2人いた方が断然良い。言葉で説明するより、実演してみせた方が断然」
「む。……まぁ、それもそうか」

 リュウキもとりあえず、キリトの言い分に納得し脚を止めた。操作方法は問題ないが、チュートリアルをするのは別に悪い事
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