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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第4話 はじまりの街・初めてのパーティ
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燃やしていた。
――……あれは、いつの時だっただろうか、そう、ソロプレイ同士の時だった。
モンスターのPoP率はプレイヤーが狩場に少なければ、永遠に続くのじゃないか? と思う程で続ける。だからこそ、経験値を上げるのにも丁度いい狩り場だった。リスクはあるが、それがソロの魅力でもあったのだ。
そして、そんなモンスター出現の穴場で昼夜問わず、ソロプレイしていたのがこの男、リュウキだ。勿論キリトもそこを狩り場としていた。
その為、狩場に2人だけと言うのもあった。確かに効率良く倒せるのだが。
何故か、この男には後塵を拝してしまう。
倒した数もそうだし、スキル熟練度、そしてレベルが上がる量も。……何より、Mobを倒す速度だ。
一緒に闘っていて、それがBOSSではなく、ただの連続PoPしたMobだったら、絶対に先に仕留めていて、しまいには、待てなくなってしまって、『行きたい所があるからまたな……』……と言われてしまい、置いていかれる始末だった。
キリトにとって、勝負をしていた訳じゃないのに、これ以上無い敗北感だった。
だが、何度か共にプレイしていく内に、感じた。『目指すべき男』だと言う事を。
この男
(
リュウキ
)
が、理想像なのだという事を。何処かで、強く思えていたのだ。
「……まあ、頑張れ」
そう、こんな感じでリュウキは、あの時も自分にエールを送っていた。それを何度も聞く内に、キリトの中では認識が変わる。
「……なんかお前に、頑張れと言われると嫌味に聞こえる」
エール=嫌味だと。 勿論、リュウキはそんなつもりは無い。
……リュウキは、不思議だと思っていたのだ。
なぜなら、ずっと他人と関わるのは嫌だった。心を通わせれるのは後にも先にも……爺やだけだった。
それは、今までのゲーム内でも……同じだった。ネットゲームでは人間の本性が出やすいところだ。
だからこそだ。
初めこそは浮かれていたが、この世界でも相応の対応をしていた。自分自身が仮想世界に入ってプレイするとは言え、本当の姿はアバターに隠れる事はできる。だから、従来どおりだろうと感じていた。
だが、目の前の男には嫌な感じはしない。過去どんなゲームでもこんな男はいなかった気がする。……であった期間は短かったが、それは良く判った。
(……こんなヤツもいるんだな。こんな、プレイヤー、男も)
リュウキはキリトを横目で見ながらそう思い走った。そんな時だ。
「おおーーい!!そこのにーちゃーんたちーっ!」
また、後ろから声が聞こえたようだ。声の大きさから、キリトの時よりも遠い位置。だからリュウキは振り返らず、………空耳と言う事にしておこうと、そのままスルーしていた。
「……………」
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