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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第4話 はじまりの街・初めてのパーティ
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じ、この世界で彼が他人に心を開く事は殆ど無い。ほぼ損得、後は気まぐれな時。そして、仕事≪ゲーム内≫を頼まれることくらいだ。だから、MMOであってもソロプレイの方が圧倒的に多いのだ。
そんなリュウキだったが、声を掛けた当人は気さくに話しかけ続けた。
「アンタ……走る脚、速いな。本当にレベル1か? その
敏捷性
(
AGI
)
ありえなくないか?」
笑いながらリュウキにそう言うが、リュウキは首をかしげた。この男も余裕でリュウキに付いてきてるように見える。と言う事はリュウキにに行った言葉がそのまま、自分自身に帰ってくるのだから。
「ありえないも何も、SAOのサービスは本当にたった今始まったばかりだろう? なら、普通レベル1に決まっているじゃないか。それにそれを言うならお前も、だろ……? ありえない、と言ってるオレに付いてきてるんだから」
リュウキは、そうそっけなく返した。速い、と言いつつもこの男は、自分に今もついてきている。それは、紛れもない事実なんだから。
「ああ、それもそうだったな? はは、それより……アンタ、元βテスターだろ? その姿、容姿に覚えがあってな。流石に装備は違うが」
その男は次にそう言っていた。その表情から察するに、先ほどの敏捷性の会話はどうでも良いらしく、そして どうやら、そちらが本命のようだ。
「………まあ、そうだ。……見るところによるとお前もそうなんだろう? ……ああ、思い出した。βの時に会ったな」
リュウキは、彼の姿を見て、思い出しながらそう答えた。βテスターの中に本格的なプレイヤー……
熟練者
(
advanced
)
と呼べる者は実の所、そんなにはいなかった。
いや……そんなにじゃない、殆どいなかったのだ。だが、それは別に不思議でもない抽選で、βテストをプレイする資格が得られるのは、たった1000名。その中で玄人が選ばれると決まっているわけではないのだ。中には初めてネットゲームを……MMOをするという者もいた。
そう言う連中は、あちこちで色々と聞いて回っていたからよく覚えている。そう……所謂 新しい物好きのプレイヤーだっていた。
単に話題沸騰の最新作。
そして、仮想世界と言う新たな世界。だったら、やってみたい。
……半ば呆れそうになったが、人それぞれ十人十色だろう。ゲームと言う娯楽を楽しむものだ。
だけど、自分にとっては住む世界が違う人たちだ。そう思い、割り切っていた。でも……目の前の男は違った。偶々当選したプレイヤーの中でも熟練者はいたんだ。
「そうだ……その姿……確か……、キリ、ト。キリトだったな。ああ……間違いない」
リュウキは、印象に残った時のモノの記憶力には自信はある。何人かは、覚えているが、この男は上層にまで上ってきていた男だった筈
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