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ソードアート・オンライン〜Another story〜
第2話 ログアウトしました
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子をくるりと回転させ、再び爺やの方を向いてそう聞いた。先ほどの会話の中で、爺やが心配をしてくれていると言う事は本当によく判ったし、嬉しかった。でも、その言葉の意味がよく判らなかったのだ。
「はい、それはですね。……先ほどの茅場様とのチャット内容についてでございます。もう、坊ちゃんは、既にあのゲーム、SAOゲームのβテスターとしての資格……、その抽選も通り、そのハード自体もソフトさえも、事前に手に入れておいででございます。……後はサービス開始を待つのみ。なのに、茅場様には、ああおっしゃられていたので 気になりまして」
爺やは、気になった。と言っているが、別段表情は殆ど変わらず、そう聞いていた。
ちょっとした疑問だっただけだ。さっきのチャットの内容を見てみると、彼は持っていない。別にやるつもりは無いと言ってるも同然だったから。
でも、知っているのだ。
あのゲームが販売されるのを、βテストの事を何よりも楽しみにしていたのを今まで見てきた彼だからこそ、だった。
「あー……成程ね。んと、えっとね。彼、茅場さんはあのゲームの開発者だし。それに、僕に会いたがってるんだよ?……僕が参加するとなればさ、どうにかして、僕の素性を暴こうとしたりする可能性も捨てられないって思ったから。それにGM権限でも使われたら……、防御するのには流石に骨が折れるから。やるなら、こっそり……ってね? バレない様にしないと」
少年は、コンピュータのとなりに置いているヘッドギアを手に取った。軽く全体を回しながら見渡し……、そして目を輝かせて答えた。
「あのね! このナーヴギアってハード。……本当に良くできているんだ。……僕、これまでみたいに、どんなに凄くたって、所詮はデジタル信号の集合体なんだってって、正直舐めていた、甘く見ていたよ。でも、この世界は、本当に異世界に感じたんだ。その世界の中での法則を以前みたいに、大規模に変える事は本当に難しそうなんだ。だから、余計に心配になっちゃって」
少年は、あはは と苦笑いをしながらそう言った。それを見て、つられて爺やも笑みを見せる。
「ほほほ……。そもそも、変える必要があるのですかな? 坊ちゃん。それに難しそうだ……、と言う事は裏を返せば、出来ないことは無い、とも聞こえますぞ? それにそのような事をせずとも、あなた様の腕前は世界から見てもNo.1だと思われますよ。ゲームの腕もコンピュータの腕も」
「あは……それはいくらなんでも言い過ぎだよ? 爺や。……だってさ、この世界はとっても広いから。無限に広がってる、広がって言ってるんだ。きっと、まだ見ぬ凄腕のプレイヤーはいるって思うから。僕よりも凄い人だって、きっと……」
楽しそうに笑う少年を見て爺やも笑みを浮かべていた。……安心できる、とても優し
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