1話 リンネ 2
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を考えていると頭の中に声が響いてきた。
『あの学生も毎晩毎晩あんな所によく泊まれるよな。とっとと学園辞めりゃいいのに、そうすれば俺ももうちょっとまったり仕事出来るってのによ。』
俺はかぶりを振って頭に響いてきた声をかき消した。カンカンと大きな足音が聞こえてくるので、守衛が見守りの為に近くまで来たのだろう。
一つ深呼吸をして、これ以上余計なことを考えないように眠りにつく事にした。一度物置小屋を出て、校内への扉を少し開けておく。もう守衛はこちらへ来ないのは分かっていたし、明日の目覚ましのためには閉め切っておくのは駄目だった。
小屋へと戻り布団に横になると、掛布団代わりにしている大きめのバスタオルをかけた。ここには俺の気を紛らわすものは何もない。嫌な気分になったら早々に寝てしまうのが吉だ。
山の木々が揺れる音を聞きながら、俺は静かに意識を沈ませた。
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