暁 〜小説投稿サイト〜
めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第6箱 「えっと… 説明会があるんじゃ……?」
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
何かな??」

恐る恐る聞き返すと……。

めだかが何やら取り出した。

「貴様にオセロゲームは完全に完敗してしまったからな、次はこれで勝負だ!!」

そう言って取り出したのは将棋盤。

それもかなり立派な……。


「ええっと……… もーちょっとで 幼稚園の説明会………始まるよ??めだかちゃん、その後に……「ダメだ!!」はい……。」


どうやらあの日以来、

僕はめだかにターゲットにされたみたいだ。

とりあえず。

一度言い出したらめだかはぜんっぜん曲げないから。

「では私が玉将だ。貴様より下だからな。」

そう言って将棋の準備をしていった。

僕がルール知ってるかどうかって分かってるのかな??

「ええっと…… ルール「はもちろん知っておるな?」うん…… 知ってる。」

それは絶対事項だったようだ。

後で聞いたんだけど……。

「私に勝っているのだから私が知っていて貴様が知らない事などないであろう?」という理由みたいなんだ……



いや……勝ったのってオセロなんだけど?

知識はちょっと関係ないって思ってた……。

これはちょっとだけ後の話である。




で……とりあえず……

平手戦配置をして、玉であるめだか側からスタートした。

「ではゆくぞ!以前のように情けはかけるなよ?」

言われなくても。

何やら殺気みたいなのが発してるし。

クラスのみんなも最初はバラバラで遊んでいたのだが。

尋常じゃない気配をさっちし、皆消極的になっていた、苦笑

流石に泣き出したりするコはいなかったけどね。

「うん。お手柔らかに頼むよ。」

そう言い。

序盤戦がスタートした。



・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・




そして対局98手目……。

「王手……詰みだね?」

そう静かに宣言したのは……。

劉一だ。

「くっ……」

めだかは暫く答えなかったが……。

「ふっ……あははははは! そのようだな。ここからの反撃はもう不可能だな。私の負けだ。」

負けたのに何か清々しいといった様子だね……。


「あ……はははは……… 僕も楽しかったよ。接戦だったしね。」

そう2人で笑い合ってた。

他の園児達はと言うと……。

善吉以外は外で遊んでいた。

教室の雰囲気がピリピリしてたせいだろう。

そして幼稚園の先生達、保護者達は固唾を呑んで対局を見守っていた。

それはまるで、名人戦を見るかのように……。

今日は確か説明会があって いろいろと話をしてくれるんじゃなかったっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ