暁 〜小説投稿サイト〜
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エピローグ〜神話と勇者と聖剣と〜
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てきた。並んで歩いていると自分から手をつなぐことを求めてきたり、今日もそうだが、昼ご飯を作ってきたりする。

 それに。最近、琥珀はよく笑うようになった。

 SAOで出会った当初の彼女は、とげとげしく、笑わない人間だった。それがここまで丸くなり、よく笑うようになったのはとてもいいことなのだろう。


「清文、清文ってば、聞いてる?」
「あ、ああ……ごめん、何のはなしだっけ」
「もうっ…今日のオフ会のことよ。行くの?」
「ああ……ごめん。俺は行かないよ」
「え……?」
「二次会には行くけどさ。……一次会は、キリ…和人を主役にさせてやりたいんだ」
「そう……そうだね。じゃぁ、代わりに二次会の主役は私たちにしてもらっちゃお」
「おう。そうしようぜ!」


 そう言って、笑いあうのだった。


   
                    *

「おーおーおー、平日からべたべたなこって」
「……やはりアインクラッド崩壊時に最後の時間を残したのは間違いだったろうか」
「う〜ん?いいんじゃないの別に。僕にはおいしいし。秋也にも早く嫁が見つかるといいね」
「うるさい!」


「カガミ君、あ〜んして?」
「あ〜……」
「……なんかびみょうだ!なんかびみょうだ!」


「……いいな。私も学生だったらよかったのだが」
「観音さんはもう学生じゃないですもんね〜。あ、これ八番のテーブルに運んどいて」
「了解しました」


                    *



「すごいね。この世界がまだ続いてるなんて……夢みたい」

 《アルヴヘイム・オンライン》の世界樹の頂上に開発された新しい街、《イグドラシル・シティ》。その中央広場のベンチで、俺の隣に座ったコハクが呟いた。

「ああ。エギルさんに聞いたところによると、今ミラーサーバがおよそ五十、ダウンロード総数は十万超え、実際に稼働してるのは三百くらいだってさ」

 
 キリトとハザードが持ち帰った物体……正式名称、《ザ・シード》。それは、茅場晶彦が託した、《カーディナル・システム》の種だった。ALOの様なVRMMOを好きなように作れるシステムだった、ということだ。

 キリトはそれをエギルに託し、全世界にはなってもらった。


 その結果、前述のとおり、凄まじい数のVRワールドが誕生している。まさしく宇宙の誕生、とでもいうべきか。

 停止が心配されたALOも、プレイヤーが多く所属するとあるベンチャー企業が買い取り、再稼働することになった。それだけではない。ALOの新たな支配者――――いや、調整者たちは、ALOの多くの制約を取り払い、さらに旧SAOのシステムも大きく導入した。今、ALOにはあの日、浮遊城で多くの戦
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