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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第百六話      『魔弾の射手』
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しくっす」
「わかったわ」

それから私は短期教導を行なっていった。
でもその最中で事件の報告が入ってくる。
ミッドチルダの市街地で立てこもり事件が発生して人質を何人もとられているという話である。
それでシグナム達と私は現場へと向かうのだった。


………………
……………
…………


現場に到着すると先に到着していた部隊が犯人と何度も話をしていて口論となり膠着状態に陥っているという。
それで私も遠目で犯人を確認すると一人の少女が犯人によって捕らえられているようだった。

「なっ!? ラグナ!」

そこにヴァイスさんが突然声をあげる。

「ヴァイスさん、知り合い…?」
「俺の、妹です…。でもよりによってなんで…」

それでヴァイスさんはどこか悔しそうな顔をする。

「…今日はショッピングに行くって言ってたからタイミング悪く捕まったんだと思います」
「そうなの…」

そんな話をしていると作戦が伝わってくる。
犯人は一人だけだからアウトレンジからの魔力ダメージによる狙撃で犯人を昏睡させるというものだった。
それで役目は部隊一の狙撃の腕を持つヴァイスさんが選ばれた。
でも見ているかぎりヴァイスさんは妹さんを助けようと躍起に駆られている。
だから冷静な判断ができていないと思う。
その証拠に、

「落ち着け、落ち着くんだ俺…犯人をただいつも通りに撃ち抜くだけじゃないか…? 俺とお前でならできるはずだよな? ストームレイダー」
《あなたならできますよ。自信を持ってください》

デバイスのストームレイダーに何度も話し掛けて気持ちを落ち着かせている。
そこにシグナムが話し掛けてきて、

「今のヴァイスはかなり不安だ。シュバインオーグ、もしもの時は頼めるか…?」
「えぇ、任せて。私も少し離れた地点から狙ってみるわ」
「よろしく頼む」

それで私は構えているヴァイスさんよりさらに後方に下がって弓を構える。
視力を強化して見てみればヴァイスさんの手は少し震えているように見える。
そのたびにストームレイダーがヴァイスさんを落ち着かせているというある意味悪循環。
妹さんのために集中力も欠いていればああもなってしまうわね。
それから少ししてヴァイスさんは魔力銃から魔力弾を放つ。
でも私は瞬時にそれが妹さんの目に直撃するビジョンを見た。
そこからは行動は早かった。
私は即座に魔力矢を放ちいまだ直進している魔力弾に追尾し当たる前に弾く。

「なっ!? いったいどこから…!」

ヴァイスさんは驚きの声をあげているが私はすぐに再度イリュージョン・アローを放ち犯人の脳天に直撃させる。
それによって犯人は昏睡し妹さんは解放される。

「ふぅ…なんとかなったわね」

そう言っ
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