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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第4箱 「ここから…めだかちゃんが初まったんだ。」
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数分たって、

この部屋にあった全てのパズルを解き終わった。




善吉はハイテンショーンっ!!ぜっこうちょーー! 




ピョンピョン飛び回っていた。




「あはははははっ!落ち着いてよっ 転んじゃうよ?善吉くん!!」




劉一は笑顔でそう言ったが、

やっぱり止まらない。

とても嬉しいし楽しいから!


「君はすっごいや!!すごいすごいすごーい!すっごくすごいや!!」


凄い!その言葉のみ!


「あははっ、もう!善吉君見てたら、僕のテンションも上がっちゃうよっ……!」


劉一もつられて笑顔になる。

だけど……

次のめだかの言葉。

それを聞いた途端に笑顔が消える。

めだかは………。






「………………さきほども言ったがすごくなんかない それにすごくたって 何にもならない 私が生きている事に 私が生まれてきた事に 何の意味もないのだから、」

……そうその表情のまま言った。



それを聞いた劉一は……。




「それは違うよ!」




つい……声が大きくなってしまった。

めだかちゃんは……あの世界で。

君は……僕の大切な人が憧れた存在だったから、そんな風に言わないで欲しかったし、やっぱり聞きたくなかった。



それに何よりも……。



あの時の顔の方が今の顔よりずっと素敵だから。

めだかは突然の大声に一瞬だけ驚き、直ぐに表情を戻し こちらを見た。



「意味の無いことなんて無いよ!ねえ善吉君?善吉君もそう思うよね??」



すぐに善吉へと話を繋いだ。


善吉に言った訳。

それは、ほんのちょっと前まで、僕も世界なんて意味の無いもの……

こんなに苦しいのなら………と。

そう思っていたのだ。

そんな僕より善吉の声の方がきっと彼女の心に届くだろう、そう感じたんだ。





「うん!僕もこの世に意味のないことなんてないと思うけど?」





善吉は、笑顔のままそうはっきり答えてくれた。





「………ふむ、だったら 私に教えるがよいお前たち、私は一体何のために生まれてきた?」




ため息交じりでめだかが言った。


それを見た劉一はめだかに歩み寄ると、


「…………わからないかな?君と善吉君は初めてあったんだよね?」


そう善吉に聞く。


「うん!」


「キミは、めだかちゃんは、初対面の相手を…… 僕の初めての大切なお友達をこんなに笑顔にして
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