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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第3箱 「この世に意味は…どうなんだろう?…けど、僕は救われたんだ。」
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「え……っと 僕は??」



劉一は、手を?まれたこと。


その事に少し戸惑っていたんだ。



「ん?りゅーくんも一緒にね。」


笑顔でそう答えた。



その言葉を聞いて善吉は喜ぶ。

だけど、劉一は素直に喜べない。

だって……。


「僕が……ご迷惑……じゃないですか?」



申し訳なさそうな表情で……そう聞いた。



すると……。



「こぉーら!」





“コツン……!”

「あうっ……」



瞳さんが軽く拳を作り頭を小突いた。



「子どもがなーに遠慮してるのよ!大丈夫!ぜぇ〜たい 1人になんてさせるわけないでしょ? 一緒に帰りましょ?今日から、私達は家族(・・)なんだからね?」



瞳先生はそう言う。 とても優しい笑顔で。

「そーだよ!!りゅーくん!」

善吉も同様に優しい笑顔だった。

2人の笑顔はとても似ていて……。

本当に温かいもの、だった。




「…………あ……ありがとうございま………す……。」




それは本日の……、

本日の3度目の涙。




「ははは… 我慢なんかしなくていいんだよ?≪劉一≫、私は、私たちはどこにも行かないから…一緒にいるからね…」





“ギュッ………”



見ていられなくなった瞳は、劉一のことを抱きしめてくれた…。




「あ…う… お…かあ……さん……おかあ……さんっ………。」



劉一は…うまく言葉が出ない…。

だけど、心のそこから嬉しかった。



そして、ある事を認識したんだ。




涙は嫌なものだとずっと思っていた。



けれど……認識を改めようと、そう感じた。







この涙はそう、≪幸せの証≫なのだと。






その日の夕刻、3人は善吉 瞳 劉一の順で

仲良く手を繋ぎ帰宅した。




・・・・・・・・・・・・・







でもこれだけは思う!

……外から見ると

ほんとに親子にはみえないだろうな…… 苦笑








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