暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜Cross storys〜
episode of cross:開始
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は消える。
「よかったじゃねぇか。少なくとも、退屈はしなさそうだぜ」
隣を腕を組みながら歩くシンが、他人事のように言う。いや、まあ実際に他人事なんだけれども。
「無茶言うなよ………。っと、そうだ。訊き忘れてた」
「?なんだ?」
「HPはどうなるんだ?まさか《全損決着モード》じゃねえよな?」
アインクラッドでのデュエルには、大きく分けて三つのモードがある。
一つ目は《初撃決着モード》。相手の強攻撃がクリティカルで入るか、HPが半分を切ったら負けというモードである。
安全面を考え見て、このモードが現在アインクラッドで最もよく用いられるモードである。
二つ目が《半減決着モード》。これは名前の通りで、HPが半分、イエロー表記になったら負けというルールだ。
これにしたらいいのではないか、と思われるかもしれないが、それでも決まり手がクリティカルヒットだったりするとHPが危険域まで落ち込むために、あまり用いられない。
そして最後の三つ目が、《全損決着モード》だ。ルールは極めて単純。
相手のHPをゼロにした者の勝ち。
最後のはかなり当たり前だし、絶対にありえないことなのだが、それでも一応とシキはシンに訊いた。モノホンのデスバトルロワイヤルに放り込まれたら、堪ったもんじゃない。
幸いにも相棒は、はははっと笑って正常な反応を示してくれた。
「んなわきゃねぇだろ。お前、イベントの説明文見てなかったのかよ」
「んなもん、見てねぇよ」
シンは呆れたような声色で、実際にやれやれとか言いながら言った。
「これだよ、これ」
そう言いながら、相棒が取り出したのは拳大くらいの石だった。不思議な石だ。その大きさは、手に持つくらいにちょうどいいのだが、見た目が非常に変わっていた。
何と言えばいいのだろうか。
例えて言うならば、薄い岩石の皮一枚で塞き止められている溶岩と言えばいいのだろうか。内部は詳しくは見えないのだが、僅かに赤に近いオレンジ色が漏れ出して、なにかと神秘的な様相を漂わせている。
「んだそれ。お前のか?」
「バーカ、これはお前のだ。こいつを持ってれば、どんな攻撃を受けてもHPが1より減らないんだと」
シンが投げてきたソレを空中キャッチする。
「へー、便利なもんくれるんだな」
「まぁ当たり前だが、イベ専用アイテムだぞ」
「当たり前だろ。こんなチートアイテムがあって堪るか」
そんな掛け合いをしつつ、シキは聴覚にぎゃーぎゃー騒ぐ子供の声を聞いた。
シンも気付いたのか、二人して声のした方向を見る。
そこには、深い紫というちょっと珍しいストレートの髪を揺らす少女と、褐色の肌を持つポニーテールの女性に引きずられていく、真
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