生命の碑
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碑のGの列からダンジョンに潜れ……生命の碑からダンジョンに潜る?」
チケットにはそう書かれていた。しかし、意味がわからない。この目の前に立っている碑の中にGの列を見ても穴など見えないし、入り口すら見えない。
「どうしたんだ、ゲツガ」
フブキが聞いてくる。
「ああ、新しい目的が出てきたんだ。なんか、生命の碑のGの列からダンジョンに潜れって」
「なにそれ?生命の碑自体にダンジョンなんてあるわけないのに」
「いや、これが何か捻じ曲がったみたいに現れるんだよな。ここに来た時、何かそういうダンジョンに行ったからさ」
リクヤたちと入ったレプリカ施設を思い出す。あれは多分、ゲツガが来たことによって現れた特殊なダンジョンだろう。多分、ここも同じような感じで現れるはずだ。
「だけど、Gの列にお前の名前とか怪しいものとか一切なかったのにどうやれって言うんだよ」
「私たちが見ても何もなかったよ」
「そう言っても目的をクリアしないと……」
そして、Gの列を見たときに何か違和感を覚える。よく見ないとそこまで変わったところは見えないのだが、少し膨らんでるように見える場所がある。
「多分、あそこだ」
ゲツガはそこを指差すと、メルムとフブキも違和感に気付いたようであ〜あと納得いくような声を上げる。
「じゃあ、あの出っ張りに衝撃を加えてみるか」
フブキはピックを取り出すとその膨らんだところに投げる。そして、そこにピックが当たると、そこのふくらみが押されて戻る。すると、生命の碑から何か光が出てきて月がたちを包む。
「何だこれ?」
「たぶん、ダンジョンに行くための転送じゃないかな?」
「そうだと思う、いやそうだと信じたい」
上からフブキ、メルム、ゲツガの順に声を出す。そしてしばらくすると転移結晶に似た浮遊感とともに視界が真っ白になった。
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