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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第七十三話】
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つねられ――。


「いてぇっ!?」

「お、おいヒルト、どうしたんだよ?」


いきなり声を上げたからか、一夏がモニターから視線を俺の方へと移した。


「あ、何でもないぞ?はははっ…」

「そうか、まあ大丈夫なら心配なさそうだな」


言い終わるや、またモニターへと視線を移した一夏。

そして俺はシャルルの方へと顔だけを向けると明後日の方向へ向いていた。


「……なんだよシャルル、いきなり腕をつねってさ」

「……別に、ヒルトが飯山さんの話ばかりするからだよ…」

「……未来の事、嫌いなのかシャルル?」


そう言うや、直ぐ様シャルルは顔を横に振って否定し、身体事俺の方へと向き直すと――。


「そ、そうじゃないよ…っ。だって…ヒルトっていつも飯山さんの話するし――も、もしかしてヒルトって飯山さんの事……好き…なの…?」


――と、そう告げたシャルルの表情は何故か不安そうな表情だった。


「うーん…。好きってどういう好きなのかで意味が変わるが、シャルルが言ってるのは女の子として未来の事が好きなのかって聞いてるのか?それか幼なじみとして?」


「……お、女の子としての飯山さん…」

「……うーん…幼なじみって距離が近いからな、近すぎてわからない事もあるって事で答えにはならないか?」

「……ならないけど…、でも……それならまだ僕にもチャンスがあるよね…」


――と、ぼそぼそした小声でほぼ聞き取れなかったのだがチャンスという言葉だけは聞こえたので――。


「チャンス?」

「ふぇっ!?な、何でもないよっ!!」


――と慌てふためくシャルル。


一夏もその様子が気になったのか、シャルルに視線を移していた。


「そういや一夏、結局お前さ、誰と組んだんだ?」

「え?――箒だよ、箒もパートナーが決まって無かったからそれなら一緒に組もうぜって誘ったんだ」

「篠ノ之と組んだのか?――あいつ、喜んでただろ?」

「ん?よくわかったなヒルト。あいついつもは難しい顔してたりしてるけど、たまにああいう表情するんだよな。何でだろうな?」

「さあ?そこまではわからんが、昔馴染みと一緒に組むのが篠ノ之にとっては良かったんじゃないかと思う」


――理由は何となくというか、ほぼ確定してるだろう。

篠ノ之が一夏に好意を抱いてるというのが。

――俺には、こいつの良さが全くわからないが、色々あったんだろう――変な名前で苛められてたのを助けたとか。

――てか親も何で篠ノ之に箒ってつけたんだろうか?

もっと雅とか凛とかあっただろうに――。

――って言ったら俺も緋琉人って変な名だが。



等と
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