暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン20 大将、最後に英雄が救うもの
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を攻撃、フュージョニスト・マジスタリー!」

 E・HERO エリクシーラー 攻3500→アームド・ドラゴン LV7 攻2800(破壊)
 万丈目 LP650→0





「ガッチャ、万丈目!」
「やった、十代が勝った!」

 これで勝負は2対3、僕らの勝ちだ!十代のところに駆け寄ろうとした………ところで、それより早く万丈目の前に2人の男が立った。あの面白味も何にもない真っ黒スーツは、万丈目の兄さんとやらか。ねぎらいの言葉でもかけてやるのかな、と思ったけど、放たれた言葉は優しいものとは程遠かった。

「準、きさま何をやっているのだ!自分のやったことが分かっているのか!」
「万丈目一族の名に、泥を塗りおって!」

 あんなに頑張ってこの言いざま。そのまま黙って………というかあっけにとられて聞いてたらまあひどいのなんの。俺たちのカードを使えばもっと強いデッキができたはずだ?自分の力で組んだデッキを使うことがふざけてるだ?万丈目も何か言い返せばいいのに、「すまない、兄さんたち……」って力なくつぶやくだけしかしない。人の家の話に口出しちゃいけないのかもしれないけど、そんなもん人前で話す方が悪いんだよね!

「「「「「「「やめろ、あんたたち!!」」」」」」」

 あれ、ハモった。僕と、十代と、あと5人はサンダー四天王の皆さん方。全員で素早くアイコンタクトして、一同代表として十代が喋りだす。いったん観客席まで戻ってたせいでやってくるのが遅れた三沢に明日香、夢想になぜかついてきた翔、隼人、カイザーも僕らのところにきた。心強いね、味方が増えると。喋るの十代だけど。その後当然のようにひと悶着あったけど、思えばこっちにこれだけの人が集まってくれた時点で結果は見えてたのかもしれないね。





 そして時刻は夕方、テレビ屋の後片付けとかでまだ島でぐずぐずしてた万丈目兄弟のヘリが帰っていくのをべーっと舌を出して見送り。ついに万丈目が、ノース校の皆が帰る時が迫っていた。

「また帰っちゃうんスね……」
「元気でな、万丈目」

 そうお別れの言葉をかける中、万丈目は意を決したように意外な言葉を口にした。

「………いや、俺はノース校には帰らん」
「「「「「えぇ〜!?」」」」」

 どうやらその情報、サンダー四天王にも教えてなかったらしい。相変わらず一人で詰め込む奴め。っていうか、ノース校に帰らないってまさか………。

『喜べ清明、そのとーりだ。な、サンダーさんよ?』
「フン!そういうわけだ校長、また厄介になる」

 と、その時。レッド寮生の空気を読まないことに定評のあるクロノス先生が、またもややってくれた。このタイミングでマイクを使って何やら喋りだしたのだ。まあ、聞こえない位置だからしょうがないっち
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