第一章 【Re:Start】
第一話
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されている以外はそこそこ優秀。ここの場合、器具を置く用で一部屋必要。
他にもいくつか候補が上がったのだが広さ的な面や、部屋の数などいろいろ考えたけ結果これになった。別々に分かれる、というのも考えたが監視されているという立場上そう離れるわけにも行かないらしい。自然、三人で近くに部屋を取る、という事になった。
「二つ目を私は推します」
「いえ、僕は一つ目のビルですね。広いですし」
「周辺環境が悪すぎます。学校から離れたら段々行かなくなりますよ」
「いやいやそんな馬鹿な……」
「陛下がそうでしたので」
出かけた反論をグッとレイフォンは飲み込む。説得力がありすぎる。
クラリーベル曰くアルシェイラは学生気分を味わいたい、と身分を偽って通っていたが段々行かなくなったらしい。理由は王宮から離れていてやる気が萎えたこと、講義に出るよりも朝の惰眠を貪ることを優先させたことだとか。
「ある程度真面目か、勉強に熱がないと弛れてきます。多分」
勉学から全力で逃げだしたいレベルの気持ちを持っているレイフォンをクラリーベルはジト目で睨む。
だが、と聞きながらレイフォンは女王を思い浮かべ、心の中で断言する。流石にあれよりは自分は真面目だと。
真面目に通学するくらい出来る。舐めないで欲しい。
「それに私たちはまあ、通学が楽です。ですが一般人であるアイシャさんは距離があると辛いのでは?」
「私は大丈夫だよ。近くにバスが通っている。迷惑はかけない」
「停留所結構近いですし大丈夫ですよ。それにここの場合、人が少ないし近くに空いたスペースが多いです。鍛錬には向いてると思いますよ」
その言葉にクラリーベルが黙る。
器具を使った鍛錬だけではなく組手のようなものもしよう、という話になっている。いざとなれば縁外部近くにまでいってしてもいいが、人目が少ないに越したことはない。
高級マンション一部屋で一つ目のビルが三部屋は楽勝で借りられてしまう。それは流石に貧乏性のレイフォンとしては気が咎めすぎてしまう。
マンションの部屋はでかいので三人が一緒に住めば別だが、流石にそれは言うまでもなく除外されている。家族宣言している一人を除いてだが。
「これにしましょう。結構よさげですし」
「……まあ、そうしましょうか。取り敢えず第一案、ということで見に行きましょう」
決まったのでチラシにある連絡先に向かう。
向かった先で出た建築科の先輩は下見に行きたいと告げるとやたらと嬉しそうだった。聞いてもいないのに喋ってくれた内容によると、他の同期の担当物件は続々と決まっているのに自分はまだゼロ件。建物も古いし色々と諦めていたところに来た訪問だとの事。何なら今から下見でもOKだとか。
そのまま三人は下見に向かい、契約。ぽ
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