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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第百四話      『ファーストキスの話』
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…シホとすずかが放課後で赤みがさした教室で夕焼けをバックにしてキスをしているのだった。
しばらくして二人はくっつけていた唇を離し顔を赤くしながらも、

「…えへへ。初めてキス、しちゃったね…シホちゃん」
「そうね…。私も初めてのキスだから恥ずかしいものね」
『………』

そう言って二人は初々しく恥ずかしがっていた。
そしてそれを影でこっそりと見守るなのは達。
どうしてこんな状況になったのかは少し時間を遡ることになる。


◆◇―――――――――◇◆


Side 月村すずか


朝のことだった。

「すずかー? 今入っても大丈夫?」

学校に行く準備をしている時にお姉ちゃんが部屋をノックして入ってきていいかと話をしてきた。
なんだろう…? いつもなら食事時に話をするのになにか大事な話なのかな?
でも私は断る理由もないのでお姉ちゃんを部屋の中へと招きいれた。
お姉ちゃんは入ってくると部屋の椅子にどかっと我が物のように座り一言、

「…ねぇ、すずか?」
「なに、お姉ちゃん?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…シホちゃんとどこまでいった…?」
「へ…?」

なんか優しい笑みでお姉ちゃんはシホちゃんの事を聞いてきた。
どこまでって…どう言う意味だろう?

「お姉ちゃん、どこまで、って…どういう意味?」
「あー…そこから説明しないといけないわけね?」
「うん。教えて」
「そうね…それじゃまず。すずか、あなたはシホちゃんの事が好きなのよね?」
「うん!」
「即答、か…さすがね」

当然だよ、お姉ちゃん。
ほかの人たちに変に思われようとその想いは変わらないよ。
そう意気込んでいるとお姉ちゃんはニカッとした笑みを浮かべて、

「手は繋いだことはある…?」
「? 何度もあるよ」
「お風呂は…?」
「一緒に入ったことはあるよ」
「吸血行為…」
「その、シホちゃんは私が苦しい時をすぐに気づいてくれて吸わせてくれるよ?」
「そう…そこまではまぁ当然か」

それでため息をつくお姉ちゃん。
だ、だから一体なんなの…?

「それじゃまどろっこしく言うのもなんだけど…さすがに性的なことはまだ早いと思うしずばり聞くわ」

ゴクリッ…。

何を聞かれるのだろうと思わずつばを飲み込んで拳を握りしめて身構えてしまう。

「シホちゃんとキス、したことあるの…?」
「えっ…?」

一瞬なにを言われたのか分からなかった。
シホちゃんと…ええと、鱚、じゃなくってキス…?
あれ? そういえば私とシホちゃんってそういう事一切したことがないよね。
あれ? あれ?
私がメダ○ニをくらったかのように顔を赤くして混乱をしていると、

「ふふふぅ〜やっぱりまだ
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