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東方守勢録
最終部
第一話
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その日の午後、俊司は紫に呼ばれてある一室を訪れていた。中にはすでに紫と霊夢、あとレミリアと悠斗が座っていた。


「さて、全員そろったわね?」

「ああ。で? 話ってのは?」

「……そろそろ行動を起そうかと思ってね」

「!」


その一言で、場の雰囲気は緊張感に包まれた。


「なるほど、ところでどこを攻めるんだ?」

「俊司君が捕らえられていた場所……そこなら場所もわかるし、内部も軽くわかるでしょう?」

「そうだな……まあ、全部じゃないけどな」

「時間帯は夜。吸血鬼さんを呼んだのはそのためよ」

「ふふっ……なるほどね」


レミリアはそれを聞いて不適な笑みを浮かべていた。


「いつやるんだ?」

「明後日よ。それで、連れて行く人を決めようと思ってね」

「ここの5人は確定ってことか?」

「ええ。悠斗君には悪いけど、今回はついてきてもらうわね?」

「わかりました。捕虜解放の手助けですか?」

「まあ、そういったところね。あと、妖夢も来るといってたから6人は確定ね。それ以外の人と人数を決めようかと思って」

「そうか……わかった」


こうして、俊司たちは日が暮れるまでの間、話し合いを続けるのであった。













翌日 出発前日


話し合いの結果、メンバーは前回決定していた6人と、鈴仙・妹紅・咲夜・幽々子・文・椛の6人を加えた12人で行くという結論に至った。その後、悠斗が戦場に行くということもあってか、雛もついていくと言い始め、結果的に13人になった。

出発は明後日となっていたため、この日は準備と休息の時間となっていた。俊司も特訓は中止して、思い思いの時間を過ごしていた。

昼ごろになると、にとりが急に俊司を中庭に呼び出していた。


「話って?」

「頼まれていたものが出来あがったからね。そいつを渡しておこうと思ってさ」


そう言って、にとりは2丁のハンドガンを渡した。

俊司が脱出した日の翌日、にとりに改造を頼んでいたのだ。スペルカードのことをきちんと伝え、耐久力に問題があることを伝えていた。その時に、由莉香が持っていたハンドガンも改造してほしいと頼んでいた。

時間がかかるとは言っていたのだが、タイミングよく出発の前日に仕上がったようだった。


「こっちが壊れていた方で、こっちがあの女の子が持っていた方。スペルカードに合わせて耐久力も上げたから、それ相応じゃ壊れないとは思うけど……」

「十分だよ。ありがとう」


俊司は軽く笑みを返しながら銃を受け取った。


「無理はしないでね。あと、少し感
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